【枕元に広がる古典の世界】2026.1.27
不自由は、工夫によって「楽しみ」に変えられる。
制約は、世界を狭めるのではなく、別の入口を開く。
iPhoneからPixelに変えたことで、知的生産の環境は質的に向上した。
スマートフォンを、単なる連絡手段ではなく「外部脳」や「書斎」として使いこなそうとしている。
Pixelの音声入力で寝ながら原稿を書いている。それをGoogleドキュメントに保存。
過去の思索を蓄積することになる。
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寝ながらFacebook、YouTube、TikTok、リール動画にアクセスする。
ふとした疑問やひらめきは、ワンボタンでGemini(AI)を呼び出す。そこで疑問点を探求し、解明していく。問答を重ね、問い返すたびに内容は深まっていく。
病気のこと、政治のこと、歴史や哲学のこと、アプリの操作法など、あらゆることを質問している。
名文や著作もテキスト化してGoogleドキュメントに収めている。例えば、「ユングの自叙伝」「ハラリの著作」「ダンマパダ」「歎異抄」といったものが数多くある。それらをPixelで読み返している。
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昔から睡眠障害で、寝つきが悪く眠れない。10年間デパスを処方されていたが、睡眠導入剤もやめてデエビゴやラメルテオン(メラトニン)にした。じわじわと体内時計を整えていくクスリだ。こちらは依存性も副作用もなく安心だが、即効性は全くない。そのため、ますます眠れなくなっている。
読書して寝落ちしようかと思ったが、やはり眠れない。明け方に浅い眠りに落ちる。悪夢を見ている。
でもまあ、それは「浅くても眠れている」のだからということで、自分では納得している。
数日前から、枕元で朗読を聞くようになった。
聞いているうちに、いつの間にか眠っていることもある。
ラジオの第一放送『ラジオ深夜便』を「聴き逃し」サイトから聞き始めた。落ち着いた語り口が良い。
『平家物語』や『百人一首』も聞き始めた。『方丈記』。『芥川龍之介』や『古典落語』も聞き出した。
『平家物語』や『方丈記』などは、教養として聴いているだけではない。同じように不安定な時代を生きた人間の声を、暗闇の中で聴いているともいえる。
眠れなければ聞いていればいい。眠ってしまえば、それは眠れるのだからありがたい。
眠れないのはつらいけれども、その時間を世界を広げる時間、教養を積む時間、古典の教養を味わう時間に変えている。それでまあ納得している。
そして、聞いていて閃くことがあれば音声入力でしゃべる。
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私の枕元は、いまや病床であると同時に、書斎であり、図書館であり、思索の実験室でもある。
PixelでSNSにつなぐ。TikTokやリール動画を見る。Pinterestで様々な画像を見ている。そして音声入力で原稿を作る。
ということで、ほとんどいつもPixelがそばにある。気に入ったサイトは、キープメモに入れる。AIの回答は、Notionに保存する。
人生は工夫次第だ。不便なこと、つらいことでも、何とか工夫次第で楽しみに変えられると信じている。
病気の身ではあるが、様々なことを実験して試してみて、「なるほど、これはいい」という発見がひとつあると、それはそれで嬉しい。不自由を「楽しみ」に変える実験の日々。