過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【病床短歌】2026.1.16

【病床短歌】2026.1.16


妻がおり わが背中撫づ 涙声 どうしてかくは なりにけるかと

涙声 わが背中撫づ 妻がおり どうしてかくは なりにけるかも

涙声 わが背中撫づ 妻の手や ぬくもり重く しみいるごとく

なにほしい ハーゲンダッツと缶ビール 妻に頼みし 冬の夕べに

十年ぶり 思いたづねる 酒の味 冷えしビールや 妻持ちてきし

音声で 歴史を刻む 術(すべ)得たり 指動かさず 言葉流るる

台所 歩みていたるが 膝痛し 難渋するなり 歩けぬ日ぞ来る

娘(こ)とともに 立ち読みせし日の 書店かな あの棚の前 立てぬわが身か