【沈んでいく潜水艦の中のような】2025.12.5
「間質性肺炎は一番苦しい病気ですよ」と医者が言った。
まさに沈んでいく潜水艦の中で、室内の空気がどんどんなくなっていくような感じだ。
肺活量はもう3割を切りそうだ。
だからいつも息苦しい。まるでチベット高原で暮らしているみたい。空気は薄いし、ヘモグロビンも少ないから酸素を運ぶ力も弱い。
ちょっと動くと、細胞が大量に酸素を欲しがるから、すぐに苦しくなる。
呼吸がハァハァゼーゼーして、心拍数が上がる。血中酸素濃度は70%台まで落ちる。気持ち悪くなる。だからほとんど動かない。動けない。
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ほぼ寝たきりに近い状態になってきた。友人が来ても、起き上がろうとするとやはり疲れる。だからベッドに横たわったままおしゃべりする。
頭はまだちゃんと働くようだが、体が言うことを聞かなくなってきている。
薪ストーブをつけてもらって、炎を見ながら話そうとした。しかし、起き上がって座っているだけでかなり消耗する。またすぐにベッドに戻った。
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寝ながら友人と話していて、ふと思った。
それ自体ではほとんど価値のないものを、移動させたり手を加えたり、新しい市場に紹介したりすることで価値を生み出す。お金になる。それが仕事の本質なんだなぁ。
例えば、不動産という固定資産を、金という流動資産に変える。山林を伐採して木材にすることで流動資産にする。自分の持っている資産、技術、知識、人脈を交換価値に変える。
世界の構造は、結局こういうふうになっているんだなぁと、改めて実感した。これを「見立て力」と言うのかな。
自分の「動けない身体」「制限された時間」という状況を、何らかの価値(この文章や思索)に「変換」しようとするってのも、価値を生むことにつながるかなあと思ったりする。いまのところ金にはならないのだが。
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スマナサーラ長老の『死んだらどうなる?』のゲラが上がってきた。スピリチュアル系の雑誌を出している出版社からの企画で、スピ系のテーマをブッダの教えで解説するとどうなるか、という本だ。
私が病気になったせいで、予定より1年遅れてしまった。でも、これもひとつの節目を迎えて、次に進むタイミングだ。次は『ダンマパダ』の本づくりだ。オンラインインタビューを元に原稿を書いていく。
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あかりがやってきた。今週は3日間も校長室に通って勉強したそうだ。算数が面白くなってきたらしい。
面白いと感じるスイッチが入れば、もう大丈夫。自分でどんどん学んでいける。私としては、小学校4~5年生くらいまでの算数ができればもう十分だと思っている。あとは本人次第だ。
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睡眠導入剤をやめるのは、ほんとうに難しい。眠れない。まあ浅い眠りはしているけれど、夜がとにかく長い。深く眠れていないから、朝になっても頭がぼんやりしている。寒いし、布団から出る気力が湧いてこない。だから布団の中で音声入力をしている。
不動産の譲渡の書類も書かなくちゃいけない。あれがない、これがないで時間がかかる。エネルギーもいる。でも、一度手をつけ始めると意外と進むものだ。一つ一つ、できることをやっていくしかない。