過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【リアリティに立つところから】2025.10.28

【リアリティに立つところから】2025.10.28

「やる気がない」「あとまわしにしたい」仕事はたくさんある。
しかし、やらなくてはならない。締切があるのだ。

「ああ、いやだ。疲れる……」

――それを、どうやって「やる気」にまで持っていくか。

宗教や精神世界に関する文章なら、自然と筆が進む。
だが、事業報告書とか税務申告のようなものは、まったくモチベーションが湧かない。

放っておけばいいかというと、それは無理だ。
ますます困ることになる。信頼を損ねる、返金を迫られる、自腹を切らされる……。

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「やるぞ」と心を集中させるまでには、大きなエネルギーが必要だ。
それは「リアリティ(現実感)」が欠落してしまっているからだと思う。

「リアリティ」を取り戻すまで、「リアリティ」に立ち戻るまでに、時間とエネルギーがかかる。

そこをなんとか乗り越えてスイッチが入れば、あとは自然と動き出す。
一度動き出せば、仕事そのものの勢いで展開していく。
「なんだ、こんなことなら早くやっておけばよかった」と思うことが多い。

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とにかく「手をつける」ことが最大の難所だ。
いきなりトップギアに入れるからイヤイヤ感が生まれる。
だが、それこそが「リアリティに直面する」ということでもある。

そこで、「これは過去にも何度も乗り越えてきた。今回もきっと大丈夫だ」と自分に言い聞かせる。

マインドマップで仕事を細かく、小さなユニットに分けてみる。
領収書を貼る、メールを確認する、写真を整理する、過去の申請書を揃える、文章をAIで校正する――。

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そして、まずはコミュニケーションだ。
このあたりから、だんだんとモチベーションが上がってくる。
リアリティが湧いてくる。

以上は、「現実と心のあいだをどう繋ぎ直すか」。ずっとつきまとう普遍的なテーマの探求でもある。
やる気が出ない自分を責めず、逃げず。そして、丁寧に観察していってみよう。
「リアリティを取り戻す」過程そのものが、いわば瞑想であり、生き方の実践になるのかなあ。

さっきデカルトの「方法序説」をぱらぱらとめくっていた。ひとつの精神を導く方法みたいなことを整理してみたいと思いつつ。