過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【③天命庵】2025.10.28

【③天命庵】2025.10.28

天命庵を訪ねては、毎月、お言葉をいただいていた。
思い起こしながら書いてみる。その教えは、「教える」というより「そっと手を取って導いてくださる」ような温もりがあった。

「あんさんもなあ、近ごろ、書くものはずっとわかりやすくなりました。
『あれ、こんなこと書いて』『あれ、あんなこと書いて』と、みんな見てますよ。メモまで読んでます。
でもなあ、あんさんは、興味あることばかりを追いかけていくところがあります。そこがちょっと心配です。

特別なこと、珍しいことじゃなくて、当たり前のこと、ふつうのことが大切ですよ。そんな気持ちで進みなはれや。きょうはごくろうさん」。

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そして、翌月。42歳になったときのことだ。

「厄年やなあ。ヤクというのは、『役に立てる』ということや。人のお役に立てることが大切やで。

そのためには、もっともっと遊ぶこと。
あんさんは、頭にたくさん詰まっていますので、頭をからっぽにしなはれや。からっぽにして『天の気』と遊びなはれや。

そうしたら、すべてうまくいきます。仕事もみんなうまくいきます。だいじょうぶやで、しっかり見守っています」。

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知識や思考で頭がいっぱいの状態では、天からの気(インスピレーションや流れ)を受け取る余地がない。むしろ頭を空にすることで、より大きな力と「遊び」、調和することができる。

頭をからっぽにするというのは、私にはとても難しいけれど、このお言葉のあたりから、人生がダイナミックになっていったのだった。