【今の暮らし】2025.10.16
室温22℃、湿度83%。
Tシャツと短パンから、作務衣とロングパンツに替えた。電動ベッドの横にパソコンをセット。疲れたら、そのままベッドにゴロンと転がる。
血圧は60/88。まあ、こんなものだろう。
足元は電気式の足湯器。42℃に設定。膝の上には羽毛布団をかけている。まさに頭寒足熱だ。心から温まるよ。足はふにゅふにゅになる。
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食事は配食弁当が毎日届く。一食500円。週2回は市の補助が出て300円になる。わりと美味しい。
夕食は妻が作り、友人が届けてくれる。妻は極度の「化学物質過敏症」で外に出られない。柔軟剤、芳香剤、ワクチンのシェディング臭などがダメで、来客も一切お断り。
Amazonの段ボールも匂うので、しばらくベランダに放置する。年賀状や新刊本ですら、妻の嫌悪感を刺激する。
私が古民家に別居することになったのも、それが原因だ。
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まあ、かくのごとく、人生いろいろある。困った? まあ、ね。
しかし、これが今の私のリアリティ。これを「変化」として捉えるようにしている。
老いや病は、生産性や活動性という物差しで測れば「マイナス」。
だが、瞬間瞬間、万物は流転する。諸行無常なのだ。
「池谷は元気だったね。病になったね。つらそうだね。動けないね。あ、ついに死んだね」
まあ、そういうことでいい。それがリアリティ。
後のことは死んだらもう「知らない」。みんな勝手にやってくれ。
死んでしまったらどうしようもない。生前になんとか努力はするけど、どうにもならないことは多いよ。
「良し悪し」という物差しを離れて、ただ生き、ただ観察しようとしている。「いま、この瞬間のリアリティに立つ」——それしかない。
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では、いかにしてそれが可能になるのか。
そこは日々探求しているわけだ。
一つは、「呼吸」に徹する。口でも鼻でも肺でも横隔膜でも、あるいは体全体の「膨らみ・縮み」でもいい。呼吸に伴う動きと言葉を結びつけ、確認する。
二つは、「動作」を確認すること。「足を上げる、運ぶ、おろす」「立つ、座る」「押す、引く、持つ、運ぶ」。そして、もっと細かく観察してるよ、自分自身を。だから、動きはとてもゆっくりになる。
三つは、「感情」が湧いたとき、それを言葉(名詞)にして確認すること。「痛み」「冷たさ」「重さ」「硬さ」など。
四つは、「思考」や「妄想」が浮かんだとき。「妄想、妄想」と言葉で確認。「思考。思考」と。押さえつけない、確認にするだけ。
これが、瞬間瞬間に気づく道。今風に言えばマインドフルネスな暮らし。仏教の原意からすれば、ヴィパッサナー(よく観る)かな。
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〈観心〉
呼吸徹動靜
動作確認遲
情感名詞化
剎那覺知時
〈現代語訳〉
呼吸は動と静を徹し
動作は確認して遅く
情感は名詞と化し
刹那の覚知のとき
〈表現の意図〉
実践の核心を短詩型に込めた。
四句で「呼吸・動作・情感・覚知」という修行の核心を表現
「徹」「遲」「化」「時」の韻でリズムを構成
ヴィパッサナー修行の本質を20文字に凝縮
最終句でマインドフルネスの極意を示す