【お盆ってなんなの?】2025.7.24
「お盆ってなんなの?」と9歳の娘に聞かれた。
──この時期には、亡くなった人がこの世に帰ってくるんだよ。
「ほんとう?死んだ人が帰ってくるって」
──それがほんとうかどうかは、だれにもわからないんだ。死んだらどうなるのか、誰もわからないし、亡くなった人が本当に帰ってくるかどうかもわからない。
でも、日本では昔からそう信じられてきたんだよ。提灯や迎え火を焚いたりするよね。あれは、亡魂が迷わず帰ってこられるようにするためなんだ。お墓やお仏壇をきれいにしたり、食べ物やお花をお供えしたりする家もあるよ。うちはまったくやってないけどね。
「そうなんだ」
──お盆のときに、亡くなった人やご先祖さんが帰ってくると思って、家族や親戚が集まってその人を思い出すのは、いいことだと思うよ。生きていたときの楽しい思い出を話したり、「ありがとう」って気持ちを伝える時間だと思えばいいよね。
でも、おとうちゃんは、死んだらわざわざお盆に帰ってくるってことはしないと思うな。まあ、いつもそばで見守ってるかもしれないけど!
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お盆のルーツは、仏教の「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経に由来するとされている。
ただし、お盆の起源は仏教だけでなく、インドの古い風習や、中国の儒教・道教、日本の伝統が混ざり合ったものだと思う。
「盂蘭盆経」では、お釈迦様の弟子の神通第一の目連(もくれん)が、亡くなった母親の魂を地獄の苦しみから救うために、僧侶たちにお供えをして供養することを教えている。
目連は神通力(超能力)を持ったすごい人だったけど、それでも正しい供養の方法が必要だったというふうに伝えられてきた。
死んだ人に供養しても実売切を持ってしても届かない。しかし、生きてちゃんと修行している人たちに供養すれば、先祖供養につながる、先祖の魂を救えるという考えだろう。まあ教団維持のためお経のようにも思えるけど。
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ブッダはあらゆる生命を慈しむ道を説いた。参考:メッタ・スッタ「慈悲の教え」)。「先祖を思う気持ちも大事にしたとは思う。
インドにはピンドゥ・ダン(ダーナ:布施)という、先祖供養の儀式がある。ピンドゥ・ダンでは、米や小麦粉で作った団子(ピンダ)を亡魂に捧げる。
このピンダは、先祖の魂があの世で幸せになるように、または次の生まれ変わりを助けるために供えられる。
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この儀式は、ガヤ(ビハール州)のヴィシュヌパド寺院や、ガンジス川沿いの聖地で行われることが多い。
ガヤは、ヒンドゥー教の三大聖地のひとつで、先祖供養の特別な場所だ。ヴィシュヌ神の足跡があるとされる神聖な場所で、たくさんの人がピンドゥ・ダンをしにくる。ちなみに、ガヤの近くには、ブッダが悟りを開いたブッダガヤもある。
わたしはインドを旅していたとき、その集い(ピンドゥ・ダン。あるいはアラティ)に参加したことがある。そして、プラサード(神様からのいただきもの)として団子(ピンダ)をいただいたことがあった。