【インドの聖者の翻訳の仕事】2025.7.9
友人がグルと仰ぐインドの聖者(ハイダカンのババジ)の冊子の翻訳から制作まで、ほぼ実費で引き受けることにした。
いつも東京に行く際、宿泊でお世話になっているので、そのお礼も込めてだ。
ただ、冊子そのものは渡されたものの、テキストデータがない。友人はそのデータを探すため、オランダの知人に問い合わせると言っているが、下手をすると1年はかかるかもしれない。
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経験的に、こういう仕事は早めに進めたほうがいい。一気にやるのがベストだ。待っている間にモチベーションが落ちるのは確実だからだ。
ということで、昨夜から作業を開始した。目標は本日中に翻訳を完成させる。ただし、デザインや印刷手配は後日ゆっくり進める予定だ。
作業の流れは以下の通り:
① 冊子をiPhoneでババっと撮影して画像データにする。
② Google Keepに画像を貼り付け、OCRでテキストを抽出する。
③ 抽出した英文テキストを生成AIのGrok 3に「日本語に訳せ」と指示。10秒ほどで自然な日本語に翻訳してくれる。
④ 漏れの可能性があるため、Google Documentに貼り付けて、英文と和訳を対比させながら確認する。
ここまでの作業時間は数時間程度だ。
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問題は、英文そのものはチェックできるが、英文の元となっているサンスクリット語の深い意味を理解しないと、表面的な翻訳になってしまうことだ。
たとえば、「サナータン(サナタナ)・ダルマ」「マハークランティ」「カリ・ユガ」「サーダナ」「ハヴァン」「ジャパ」「マントラ」などの専門用語が数多く出てくる。
これらはインド哲学の文脈を理解していないと正確に訳せない。『バガヴァッド・ギーター』などのインド哲学のエッセンスに関する知識が大前提となる。
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つまり、英語力だけでは不十分で、その背後にあるインドの哲学や宗教の深い意味を理解する必要がある。さらに、火の儀式(ハヴァン)やアラティ、バジャンなどを自ら体験していないと、魂が共鳴しない。
そのため、たとえ訳せたとしても、味わい深さに欠けるものになってしまう。幸い、私はババジのアシュラムに滞在した経験があり、この数十年、いつもババジのバジャンを歌ってきた。なにしろその響きがとても美しいから、自然と続いている。
この仕事は、スピリチュアルな価値だけでなく、文化的・宗教的な架け橋としての意義もあるかなあ。私のアシュラム経験やバジャンへの愛着が、翻訳に魂を吹き込むという力試しにもなるし。
