過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

伊藤忠財団「子ども用の図書館づくり」

伊藤忠財団から、若い女性が来訪した。ド田舎にこんな若くて美しい方が突然現れて、まるで優雅な花が咲いたようだった。しかも教養があり、対応も温和で素晴らしいものだった。さすが伊藤忠だと感じた。

何しに来られたかというと、昨年、伊藤忠財団に「子ども用の図書館づくり」の助成金を申請し、採択されたため図書館を設立した。その結果と1年間の活動内容を聞きに来られたのだ。

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本来、図書館にしようとしていたデイサービスの場は、妻の極度の化学物質過敏症(芳香剤や柔軟剤など)や、ワクチンのシェディング臭により、外からのお客さんを迎え入れられなくなってしまった。そのため、これまで空き家だった古民家を改装して図書館にしたという経緯だ。

8年間の空き家状態の中で暮らすことで、埃とカビが原因で間質性肺炎になってしまったのかもしれないのだが。

ともあれ、ここはいろいろな家族でが寝泊まりしたり、庭で焚き火をしたり、家の中で読書したりできる環境になってきたという流れだ。

そんな経緯や、これまでのNPO法人楽舎の活動、いまの「あっけらかん学園」の取り組み、図書館の運営状況や利用頻度について語った。

なにぶん過疎地なので子どもが少なく、利用者はとても少ない。泊まりに来た子どもたちが読む程度だ。そんなことを淡々と報告したのだった。

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語っていてやりとりが生まれるのが楽しい。日本の古典について語ると、しっかり応じてくれる。

宮﨑駿の漫画についても、「風の谷のナウシカ」について語れば話が弾む。トールキンの「指輪物語」、人工言語から宮沢賢治エスペラント語まで、こちらが語ればきちんと応じてくれる。

わたしの病気と正岡子規の「病牀六尺」についても、ちゃんと受け止めてくれる。仏教について語れば、輪廻や解脱について問い返してくれるし、生存力、生存欲、転生の関係といった小難しい問答にもついてきてくれる。

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さすが余裕があるなあ、伊藤忠財団。
助成金を申請して採択の可否のために、はるばる視察に来てくれる。採択されると、交通費と宿泊費も出してくれて、青山の伊藤忠のビルで豪華な立食パーティに招待してくれる。

昨年、このパーティに出席するために青山に行ったところ、駐車場がなくて慌てた。すると、タイミングよく友人から「いま永田町についた」という電話が入り、便乗して国会議事堂前の議員会館の駐車場を借りた。その流れで、あかりを連れて石破茂氏にも会い、会議に参加したというつながりができたわけだ。

さらには助成金は先払い(一般的には精算払いが普通だ)で、活動が終わると、こうして来訪して活動の経緯を聞いてくれる。そんなことで、いろいろと感心したのだった。

彼女が去ったあとは、雨が降り、やがて猛烈な雷が鳴り響いたのだった。

こうして、なにか動けば縁が生じる、縁があるからつながるともいえるのかな。