過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【おもしろうて やがてかなしき コブラかな】2025.6.19

【おもしろうて やがてかなしき コブラかな】2025.6.19

「なあんだ。コブラは笛の音で踊るのではなく、頭を叩かれて怒っているだけなのだ。」

客が寄ってこないと、コブラはまた袋の中へ。次の客が通りかかる。またコブラは頭を叩かれる。

そんなことが繰り返されていた。よく見ると、10分おきに叩かれている。コブラは袋の中で暑いだろうし、外に出ても頭を叩かれる。

「おもしろうて やがてかなしき コブラかな」

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四月の半ば、西インドの砂漠地方を旅していた。プシュカールからジャイサルメール。気温は50度近くにもなり、日中はほとんど歩けない。10メートルも歩くと倒れそうになる。車に乗っていて窓を開けたら大変だ。巨大なドライヤーで熱風を吹きつけられるわうになる。

ただ、湿気はないので木陰は涼しい。ラージャスターン地方の伝統衣装(クルタやトゥルバン)たちの衣装の良さがよくわかる。男性は頭を覆い、首から足まである長袖の服を着ている。猛烈な日差しと暑さに悩まされる砂漠の気候に適した服装だ。

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タール砂漠の近くの古都、ジャイサルメールを旅した。この町は、石で作られた壮大な要塞がある。石畳を歩いていくと、筵に座ったコブラ使いが、笛を吹いてコブラの踊りを見せていた。

感心して観察していると、「どうもコブラは笛の音色で踊っているのではない」ことがわかった。

コブラ使いは、袋の中にコブラをしまい込んでいる。客がやって来そうになると、袋の中のコブラの頭を思い切り叩く。コブラは怒って鎌首を持ち上げ、頭を膨らませて威嚇のポーズをとる。そのタイミングに合わせて、笛を吹くのだった。

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その近くで、盲目の女乞いが炎天下に座っている。缶詰の箱に小銭が入っている。足音を聞くと、「ババー、ババー(だんなさまぁ)」と呼びかけ、ガシャガシャと小銭の入った缶を鳴らす。

石畳を歩いていくと、サーランギという弦楽器を弾きながら歌う吟遊詩人の声が聞こえてきた。風に乗っての音が響いてくる。

※4コマ漫画は、Geminiに作らせてみた。ChatGPTよりも、スピートは遥かに早い。できは、まあまあかなあ。ヘビつながり、そして暑いのでインドの旅行記にトライしてみた。