【おとうちゃんはゴミ捨て場に】2025.6.16
森町の軽トラ市、あじさい公園でのうめたちあきさんの歌、阿多古の弥栄フィールドで、さんざんヤギやイモリたちと遊んだ。
帰りに田中康彦邸に寄る。
わたしは田中邸に着くなり、呼吸が苦しい(間質性肺炎のため)ので、「広辞苑」(これがちょうどいい厚さ)を枕にして寝ていた。
あかりは野の花を束にまとめて、お父ちゃんの胸のところにそっと置く。お父ちゃんはまるで遺体のように寝ていた。
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子どもたち3人はこたつのテーブルでお絵かきに夢中だ。お絵かきエネルギーっていいね。そのうちマンダラアートの集いを企画しようか。ひたすら描きまくるだけの集い。
子どもたちは田中さんの冷蔵庫からアイスクリームを出してきて、包装をあたりにぽいぽい捨てる。
「おゴミ袋を探してきて。ほら、あそこの袋をゴミ袋にして持ってきて」とお父ちゃんが言う。みんなお絵かきに夢中。「ゴミ袋を、ゴミ箱を……」と何度悲痛な声で言っても聞いてくれない。
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そのうち、あかりが「うるさい、静かにしてて」と言う。
それでもお父ちゃんは「ゴミ袋を、ゴミ箱を……」と悲しげに息も絶え絶えに繰り返す。「うるさい」とあかり。またお父ちゃんが「ゴミ袋を、ゴミ箱を……」と言うと、「うるさい」とあかり。このやりとりが続く。
そのうち、みきくん(4歳)が「うるさいぞ。ゴミにして捨てちゃうぞ!」と叫ぶ(顔はニコニコで楽しそう)。
やがて、あかりとみきくんはお父ちゃんの胸の上にゴミをぽいぽいと載せ始めた。お父ちゃんそのものがゴミ捨て場になってしまった。
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子どもとの遊びは即興演劇みたいだね。なにかに「見立て」て「なりきって遊ぶ」ところがおもしろいんだ。脚本はない。その都度その都度、起きてくるわけだ。
