過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【鶏催眠記】2025.6.9

【鶏催眠記】2025.6.9

 

おとうちゃん、ウコッケイがたくさんいるよ。催眠術をかけてみて!」とあかりが言う。「じゃあ、やってみるか」。
弥栄フィールド(大杉さんの敷地)には10匹のウコッケイがいた。
ウコッケイを捕まえてひっくり返し、3分ほどじっとしていると、ウコッケイは動けなくなる。眠っているわけではない。首から上はキョロキョロ動いているが、体は金縛りにあったように動かなくなるのだ。
これまで、文鳥、インコ、鳩、ニワトリなど、さまざまな鳥で試してみたが、鳥類にはほとんど催眠術がかかると思う。ダチョウは難しいかもしれないが、七面鳥くらいまでならいけるかな。
この前、金峯山寺からの帰りに石上神社(いそのかみじんじゃ:石上坐布都御魂神社)に立ち寄った。そこでウコッケイを捕まえて催眠術をかけようとしたら、大きな雄鶏が威嚇してきた。指をつつかれて血が出て、さすがに怖くなり、捕まえるのはやめた。
なにしろ、伊勢神宮と同格の石上神社の神の御使いの鳥だ。追いかけて騒ぎを起こしたら、不審者どころか、神への冒涜になりかねない。だから諦めたのだった。


『鶏催眠記』
父見鶏群 弥栄十羽
「試催眠術」 転之三分
身如金縛 首独動
文鳥鳩鶏 皆同效
石上神鶏 猛啄出血
畏神威霊 退而不犯


「読み下し」
父と見る鶏群、弥栄に十羽
「催眠術を試みん」とて、これを転がすこと三分
身は金縛りの如く、首独り動く
文鳥・鳩・鶏、皆同じく效あり
石上の神鶏、猛く啄みて血を出す
神威の霊を畏れ、退きて犯さず
(注)
「転がすこと三分」=鶏を仰向けにし三分間静止させること
「神鶏」=石上神宮の神使たる雄鶏
「犯さず」=これ以上追わず、手を引くこと