「響きを体感したい人は、ピアノの下に寝ていて聴いても大丈夫」という。「まさか?」と思いきや、本当だった。あかりと共に、音の響きの宇宙に浸っていた。
そのときの演奏曲は、ウォンさんが作曲した「こころの時代」のテーマ曲だった。宗教・人生をテーマにしたNHKの番組で、宗教者や僧侶がよく出演していた。かつては欠かさず見ていたものだ。
音の響きから、村上光照老師、板橋興宗禅師、中村元先生、奈良康明先生など、すでに亡き人たち。彼らの笑顔が次々と浮かんできたよ。
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「瞑想のピアニスト」として知られるウォン・ウィンツァン(Wong WingTsan)さんのコンサートにいってきた。
小さな子どもたちは、体全体で音楽に反応していた。心から喜び、体が躍動しているのが伝わる。そして、子どもたちと自然に交流するウォンさん。
コンサートはとてもリラックスした、穏やかで満ち足りた空間だった。
ウォンさんはとても気さくで、まるで何十年も親交があったかのような出会いだった。

