過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【蔵王霊験 三尊現光】2025.5.10

蔵王霊験 三尊現光】2025.5.10

法螺貝が鳴り響く。お勤めが始まると、ライトアップされた三体の巨大な蔵王権現の姿が浮かび上がる。  

中尊:7.28メートル  
右脇尊(向かって右側):6.15メートル  
左脇尊(向かって左側):5.92メートル

右足を高く蹴り上げ、左足で岩座を踏みしめるダイナミックな姿。お顔は忿怒相で、邪悪を踏みつけて正義を守る力を象徴している。
法華経』の如来神力品、観音経、般若心経、そして御真言を唱える。あいにく経本を忘れたが、かすかに覚えている部分だけでも唱えた。
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「必ず吉野に行く。蔵王権現に参拝する」と言いながら、なかなか実現できなかった。14年ぶりの訪問だ。  

今回は、天狗夫妻(天ちゃん)の「一本歯下駄」(ippon blade)を蔵王権現に奉納したいという思いに共鳴しての旅だった。
そもそものきっかけは、半月前に彼らが春野に移住の相談に来たこと。私の住む地域にある空き家を気に入り、購入してくれることになった。  
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彼らは「一本歯下駄」で体幹を鍛えるワークショップを展開している。「一本歯下駄」を履いて100キロマラソンを二度完走し、奥さんも一度完走。来月には飛騨の高山で再び走るという。驚くべき体力と体幹だ。私など、せいぜい10メートルしか歩けない。  

語り合う中で、たまたま金峯山寺の名前が出た。天ちゃん夫妻が「新蔵王権現入門」を繰り返し読んでいるというので驚いた。
「実はその本、私が書いたんです」と伝えると、彼らもびっくり。しかも、その本に編集協力として記載した住所が、彼らが購入した家の住所だった。
「これはすごい縁だ。吉野に行こう!」と話がまとまった。  
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秘仏の御開帳は5月6日まで。しかし、連休で渋滞が予想されたため、深夜に出発することにした。  

だが、私は間質性肺炎で体力に不安がある。行けるかどうか、やはり心配だったが、この機会に行くしかない。
午後11時発。吉野の蔵王堂には朝6時に到着。車中では天ちゃん夫妻、康ちゃん、あかりと語り合い、ほとんど眠らずに過ごした。あかりも徹夜だった。

あいにくの雨。宗務総長が傘を持って迎えてくれ、部屋にも案内してくれた。  6時半からのお勤めは、秘仏蔵王権現の御開帳最終日だった。昼の護摩にも参列した。  

五條管長との再会も14年ぶり。温かいもてなしを受け、ご神木から作られた数珠と、ぬいぐるみのくまぶしくんをいただいた。あかりはくまぶしくんが大のお気に入り。  
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吉野の石段を登るのは、息苦しさがともなう。立ち止まりながら蔵王堂に向かったが、吉野の空気と波動のおかげか、思ったほど疲れなかった。  
翌朝、朝のお勤めの後、近くの通りを一本歯の下駄で歩いた。
連休も過ぎ、観光客はほとんどいなかった。静かで爽やかな散歩だった。  

昼食におむすびを握らせてもらい、金峯山寺を後にした。その後、五條市の友人の桃農家を訪ね、石上神宮天理教の本部に立ち寄った。「おぢば」では、たくさんの人が「みかぐらうた」を歌い、柔らかく心地よい波動に包まれていた。  
なんとも不思議で、迫力のある旅だった。  

法螺響徹 三尊現光:法螺響き徹し 三尊光を現わす
忿怒踏座 巌砕邪障:忿怒座を踏み 巌邪障を砕く
十四星霜 夢路遂詣:十四星霜 夢路遂に詣づ
天狗奇縁 神靴奉納:天狗奇縁 神靴を奉納す

夜雨蒙傘 山珠授温:夜雨傘を蒙り 山珠温かく授かる
神木薫階 霊気充胸:神木階に薫り 霊気胸に充つ
神楽繞殿 親神恵渥:神楽殿に繞り 親神恵み渥し
蔵王霊験 永銘肝膂:蔵王の霊験 永く肝膂に銘ず