【時間泥棒】2025.5.3
町中を運転していると、驚くほど立派な建物があった。駐車場は車で溢れ、びっしりと埋まっていた。
「一体これは何だろう?」
パチンコ店だった。
連休初日だったからか、みんなパチンコに行くんだなあ。それにしても、早朝からこんなに多くの人がパチンコをしている。みんなそんなに暇なんだろうかと、つい考えてしまった。
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先日、山奥から静岡の市街地まで車で出かけた。体の治療のためだ。そのときの、ちょっとした驚き。
パチンコ業界と出版業界の市場規模を調べてみた。パチンコ業界は約15~20兆円、出版業界は約1.5兆円。なんと、パチンコ業界が出版業界の10~13倍も大きい。
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時間があれば本を読んで思索や探求に励むより、パチンコ店で時間を潰す人が多いということだ。おそらく、依存症の人も少なくないのだろう。
ギャンブルの中でも、競馬やモーターボートには臨場感がある。データを研究したり、予想したりする面白さがあり、コミュニティも形成されるだろう。一方、パチンコには研究の要素もコミュニティもほとんどない。
ひとりただ、パチンコ台に向かって集中するだけ。私には、時間を奪う「時間泥棒」のように感じる。
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これは日本の文化のありようを象徴しているのかもしれない。
まあ、それでも、一時的に仕事のストレスから解放されたり、気分転換になったりする意味はあるのかもしれない。あるいは、集中力を養う効果もあるのか。
ともあれ、カジノも解禁される今、ギャンブルはますます大きな市場を占めていくだろう。これが世の中の姿なのだと、久しぶりに街に出て気づいたのだった。
※その他のギャンブル市場については、別に投稿する。
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華屋街中聳:華屋(かおく) 街中に聳(そび)え
連休客如潮:連休 客潮(うしお)の如し
出版十数倍:出版の 十数倍
誰識時賊饕:誰か識(し)る 時賊(じぞく)の饕(とう)を
※解説
「聳(そび)え」 → パチンコ店の巨大さを強調。「饕(とう)」は「貪り食う」意の漢字で、依存症的な浪費を暗喩。
「客如潮」 → 客が「潮の如く」押し寄せる様子を凝縮表現。
「時賊饕(じぞくのとう)」 → 「時間泥棒(時賊)」が「貪る(饕)」という比喩で、無駄な時間消費を批判。
「出版十数倍」 → 市場規模の差を一行で圧縮。