過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【天は病軀(びょうく)を棄てたまわず】2025.4.3

【天は病軀(びょうく)を棄てたまわず】2025.4.3

 

「池谷さん、苦しそうね。」
──ええ、かなり苦しいですよ。ダメかも。

「達観しちゃダメ。かっこよすぎちゃダメ。」
──だって仕方ないでしょ。肉体は壊れていくんだもの。もうおまかせですよ。

「もっと、もがかなくちゃダメ。しっかり治して生きると決めなくちゃダメ!」
──それはまあね。治るなら治したいよ。私が治れば多くの人に希望を与えられるしね。  

隣であかりが俳句を作っていた。
「もしかして おとうの肺病 治るかも」
  ▽
あっけらかん学園を開催した。
会場まで運転はできるけど、机を運んだり物を移動させたりするのは呼吸が苦しくてダメ。

ということで、皆さんが動いてくれる。椅子や机を移動したり、ご飯を炊いたり。
私は会場で座布団を広げて、そこに寝っ転がっているだけ。
まあ、とにかく老いた病身だから、主催して、そこにいるだけという感じ。幸い頭と口だけは動く。
帰りにA用品店に寄って、「生きなくちゃダメ」と励まされる。

五言絶句

病軀主風雅:病軀 風雅を主(つかさど)り
同志分労功:同志 労を分かつ
臥龍猶嘯吟:臥龍(がりゅう)猶(なお)嘯(うそぶ)く
天意未云窮:天意(てんい)未(いま)だ窮まらず

七言律詩
病軀敢爲風雅導:病軀(びょうく)敢(あえ)て風雅導き
諸友協力机運来:諸友協力し机運ばる
臥榻猶吐虹霓志:臥して猶気吐く 虹霓(こうげい)の志
歸途店頭聞誨語:帰途(きと)店頭に諭(さと)されし言葉
斥觀求戰氣堂堂:達観を斥けて戦いを求む
稚兒詠希望詩章:稚児の詠(よ)みし希望の詩(うた)
天不棄此病軀子:天は病軀(びょうく)を棄てたまわず
反照光明萬方亮:却(かえ)って光明を万民に