〈14〉【私の宗教・神秘・霊能体験】気の体験 2025.3.17
神秘体験というと、人それぞれ体質が異なる。感受性の高い霊的な人もいれば、私はどちらかといえば鈍感なほうだ。
けれども、マントラを唱えたり集中瞑想をしたりすると、そうした神秘体験が現れることがある。
ただ、霊的な磁場が強い場所、あるいは弱い場所に行くと、物理的・身体的に向こうからエネルギーがやってくる場合もある。また、集団で気が高まり、エネルギーが結晶化して爆発的な力を発揮することもある。
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自己啓発セミナーのアシスタントとしての体験である。私はセミナーの卒業生としてアシスタントを務めたことがある。それは山中湖のホテルで行われた自己啓発セミナーのアドバンスコースだった。
このコースは、日々の暮らしの中でいつもの自己の反応に気づき、それをいかに突破していくかに焦点を当てたものだった。私が担当したグループは4名だった。
その中には気について熟練した人(Mさん)がいた。また、霊的な能力を持つ人(Wさん)もいた。
セミナーは合宿形式で行われ、日々エネルギーが高まっていった。ある時、MさんとWさんが目を合わせてやり取りをするセッションがあった。
すると、MさんがWさんをじっと見つめ、
「ええ? Wさんの後ろに何か光るような、ええと、観音様のようなものが見えるんですけど」と言った。
「そうですよ、それは私の守護霊です」
「もう少し見せてもらいますか」
「じゃあ、体験させてあげましょうか」
という会話が交わされ、WさんがMさんにエネルギーを送った。すると、たちまちMさんはものすごいエネルギーを浴びて後ろにひっくり返り、30分から1時間ほど動けなくなってしまった。
そうして最終セッションの日、私を含めた5人で振り返りの語り合いをした時だった。すでに神秘体験があったためか、私たちのグループには霊的な、あるいは気の力に満ちた磁場ができていたと思う。
言葉はもう必要なく、エネルギーの微細な感覚を味わっていた。
Mさんが「あ、ここに気が来ているね、エネルギーが来てるね」と指さした。
その瞬間だった。指先から光るようなエネルギーが飛び散り、その前にいた20代の男性――この人は全く霊的なことや気のようなものを感じない人だった――が突然そのエネルギーを浴びて後ろに飛び跳ねてしまった。そして30分くらい、驚いた表情で目を見開き、口もきけない状態になっていた。
もっと深めていけばすごい神秘体験が現れたかもしれないが、セミナーの完了直前だったため、私はアシスタントとしてそれ以上深まらないよう抑えた。
もしそのまま深めていたら、どうなったかわからなかっただろう。抑え方としては、とにかく呼吸に意識を向け、私が何でもないかのように普通に呼吸をしてその場を収めたのだった。
気が爆発するような、人間が吹っ飛ぶような体験を目の前で見たのは初めてだった。
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その他、あるワークショップのプログラム作りのために、御嶽山の宿坊で合宿したことがあった。
気について探求したい人が多く、気を練り上げるワークを行っていた。10m先に女性を立たせ、後ろから気を送ると、指や手の動きによって右や左に動いたり、引っ張ると後ろに倒れそうになったりする、そんな実験をしたことがある。
この辺りももっと深めていけば面白い実験になっていたと思うが、暴走するとどうなるかわからないという問題もあった。
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また、ゆっくりと木刀を下ろしながら息を吐くというワークショップに参加したことがあった。私は当時腰痛があり、その動作自体がとても苦しかったが、木刀の重さとともに息を吐ききるワークを体験する中で、鍛錬が鍛えられ、気が充実していくのが分かった。
そしてそのファシリテーターが見せてくれたのは、気を練って20m先に立っている人を後ろから引っ張ると倒れる、あるいは右や左に動かすというデモンストレーションで、それを目の前で見せてもらったこともあった。
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知花敏彦さんという有名な霊能者がいて、清里のペンションで毎日のように講演をされていた。ある時、「愛の力って本当にすごいんですよ」という話があり、「愛の力をお見せしましょう」と言った。
会場には100人近くいたと思うが、目の前にいた数名を近くに呼び寄せ、「これが愛の力です」と言うと、彼の手から発するエネルギーのようなもので人が簡単に揺れたり倒れたりしていた。
知花さんはクリスチャンで、それは「気」とは言わず、「愛の力」だと表現していた。
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このようなことは、当時日本のいたるところで行われていたのかもしれない。日本におけるニューエイジムーブメントのうねりの中で、あちこちで気やエネルギー、愛の力を示す試みが行われていた時代だったと思う。
その後、チャネリングブームやスピリチュアルブームが起こり、サイババブームなども起きた。
しかし、オウム真理教事件をきっかけにスピリチュアル系の流れは封印され、20年ほど停滞したままだった。そして最近になって、スピリチュアルブームが再び起きてきたように感じている。