〈13〉【私の宗教・神秘・霊能体験】シンクロニシティ 2025.3.17
神秘体験と呼ぶのは大げさかもしれないけれど、シンクロニシティ、「意味のある偶然の一致」とでもいうようなことが、時折起こる。
たとえば、昔の彼女とばったり出会ったり、誕生日が全く同じ人と出会ったり、あるいは3人の誕生日が連続していたり。
ただのランダムな偶然だと思うけれど、確率的にはそう簡単には起こらない。宇宙や潜在意識が何かメッセージを送っているのか、それとも深い意味があるのか、さっぱりわからない。
人にはそれぞれ、こうした意味のある偶然や不思議な出会い、数字の一致がたくさんあるんじゃないかと思う。
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生年月日が全く同じ人と出会ったことがある。
ある講演会で話を依頼されたとき、その団体の広報を担当していた女性が、僕と全く同じ生年月日だった。今、ふたりとも種類は違うものの指定難病を患っていて、それぞれ苦労している。
また、ある本の取材をしていた時、取材先のお寺の住職が「5月21日生まれです」と言うので、「おお、僕は5月22日です。一日違いですね」と返したら、同行していた編集者がすかさず「僕は5月23日です」と言った。5月21日、22日、23日と、3日連続で誕生日が揃うなんてこともあった。確率論的にはかなり稀なケースだ。
とはいえ、その取材の場に特別なエネルギーが流れていたわけでもなく、いたって普通の出来事だった。
その場所は茨城県水海道市にある平将門の胴塚のあるお寺で、近くには白鳥がたくさん飛来する沼があった。水面を埋め尽くすほど、白鳥だらけの場所だった。
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昔付き合っていた彼女とばったり出会った体験もある。
仕事でイギリスに出張した時、ロンドンのヒースロー空港から飛行機が飛び立った。トイレに行こうと機内を歩いていると、いきなり腕をつかまれた。なんと、かつて別れた彼女(Tさん)だった。彼女は両親と3人で海外旅行中だったのだ。
また別の彼女とは、伊勢神宮で早朝に出会ったことがある。
お伊勢参りは人生で3度しかない。いつも早朝に参拝するので、ほとんど人が歩いていない。五十鈴川を渡り、玉砂利を踏みしめて神殿に参拝する頃、ちょうど日が昇ってくる。
参拝を終えて参道を歩いていると、向こうから一人の女性が歩いてきた。だんだん近づいてくるにつれて、かつて付き合っていた彼女(Iさん)だとわかった。
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そして、こんなこともあった。
ある人たちが喫茶店で春野の話をしていた時、カメラマンの一人が「池谷さんって知ってる?」と聞いたその瞬間、僕がその喫茶店に現れたのだ。カメラマンはかなり驚いていた。そんなタイミング、普通じゃありえない。
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ユングの言うシンクロニシティは、「意味のある偶然の一致」を指す。ただのランダムな偶然を超えて、何か意味があるかもしれないと感じる瞬間がある。ユングはこれを、宇宙や潜在意識が僕たちにメッセージを送っている可能性として捉えていた。
「集合的無意識」みたいなものが、時間や場所を超えて人を引き寄せているのかな、なんて思ったけれど、それ以上の進展も深まりもなかった。
そういうシンクロニシティは、日常生活にちょっとした魔法のようなスパイスを加えてくれる気がする。生命が持つ予測不可能で美しいリズムのようなものかもしれない。
この人生、いろんな視点や角度から見ると、無限に面白い瞬間が広がっているのかもしれない。