スマナサーラものがたり【日本語の習得】 通し番号115
※スマナサーラ長老の凄さの一つは、その日本語力です。はじめてお会いしたのが30年くらい前でしたが、その頃から巧みでした。しあせを、せいわせ、と言うくらいの違和感があった程度。
スリランカにいるときには日本語は習いませんでした。日本に来てはじめて習ったんです。「なぜそんなに 日本語の言葉を 巧みに喋ることができるんですか。なぜブッダの教え、日本人に分かりやすく伝えられるんですか」とよく聞かれます。
私の日本語能力っていうのは、おそらく中学生レベルだと思いますよ。今は日本にいるんだから日本語を喋るので、もし私がドイツにいたならば 同じ力でドイツ語を喋ると思いますよ。
私にとっての母国語と異なるものであっても、そんなに不思議で特別なものではありません。
言語というものは、背後に心理学的なパターンがあるんですね。心理学的な思考パターンです。言語よりは思考パターンを学ぶ。それを学んだら、そのパターンの上に単語を乗せていけばいいんです。
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はいはい、それでテーマは終わり。 今日私は何を喋るんですかね。 具体的にどう進むんですか。
私はもう年寄りで、あまり仕事をしたくないんです。
できるだけピンポイントして セッティングしてください。いくつか質問項目を作って、ポンポンと投げてもらえば、どんどんと打ち返していきますよ。そうでないと私はどこまでしゃべるか ピリオドなくしゃべりますからね。
(最後のところは、取材の雰囲気を伝えるために乗せました。次々にポンポンと球を投げて打ち返されていくという取材です)