旅に病んでは 夢は枯野をかけめぐる
①訪問介護と訪問看護、週に一度きてくれる
②ひとつ失うとともに、ひとつ得るものもあるか
③この一筋につながるかどうか
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訪問介護の方が週に一回、来てくださることになる。
きょう、訪問看護ステーションの看護師さんと契約。
これで、週一の訪問介護で、台所周りと生活動線の片付け。
週一の訪問看護で、症状など看てくださることになる。
そう言えば、エホヴァの人も、週一できてくれるなあ。
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この特発性間質性肺炎は、肺の線維化が進行すると、もとには戻らない。進行を止めるだけ。いろいろ調べると線維化が進行したら、平均して生存期間は3年とある。
まあ平均なので、人それぞれ。10年余も生きている人もいるし、数か月の人もいる。
それから同じ病の患者さんから聞いた話では、肺がんを併発しやすいようで、30%が肺がんになるといわれる。
あきらめるな、がんばれとか、だいじょうぶだとか、いろいろ言われたりする。
あんまり、はげまさないでね。
客観的なプロジェクトとして観ているだけだから。
肉体は老いて朽ちていくわけで、衰弱して壊れて、やがて死んでいくプロジェクトとして。いつも書いているごとく。
いつも味わうのが芭蕉の句。しかし、なんと芭蕉はこのとき50歳。
旅に病んでは 夢は枯野をかけめぐる
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やれること、やらなくちゃいけないこと。やりたいこと。いろいろあるが、やれることしかやれないからねぇ。それはそれで、仕方がないこと。
しかしまあ、体力が伴わなくなったのであんまり動けない。肺活量は60%になってしまったからね。
あれもやろうこれもやりたいとして生きてきたので、そこは絞られてくる。ひとつ失うとともに、ひとつ得るものもあるわけで、そこは観察中。
芭蕉のこの言葉を味わう。
ついに無能無芸にしてこの一筋につながる(笈の小文)
〝この一筋につながる〟というところがすごいなあ。私は、全く一筋につながっていないんで。