「生きものを殺さない」とどうなるか
①「生きものを殺さない」では、生きていけない
②それでも実践していくと、よく観察することになる
③自分中心主義、人間中心主義ということが、理解できるようになる
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「生きものを殺さない」ということを心がけて、4か月。
とくに神仏に対しての契約とか戒律とか願掛けのためではない。
それを実践するとどうなるか、と我が身で実験中というところ。
ただし、生きものの範囲に例外は入れている。
微生物も生きものだろうけれど、範疇に入れていない。
植物も生きもの。だが、雑草は刈ったりする。根っこを掘ったりして枯らす。
野菜は食べる。肉や魚もときどきは食べる。
それらすでに死んでいるので、殺さないというルールを破ることにはならないとしている。
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生きものを殺さない暮らしをすると、どういうことが起きるか。
生きものは他の生きものを殺さないでは生きていけない、ということがよくわかる。
微生物だって生きもの。植物もそうだ。すでに死んでいるにしても、肉や魚を食べるというのもおかしくないか。いろいろ難しいことことが、よくみえてくる。
夏は蚊やハエが多いので、殺さないでいるのは、たいそう苦労した。
冬は虫がほとんどいないのでありがたい。
不思議とゴキは出てこない。いるんだろうけど、出会ってない。
たまに夜、カメムシや小さなクモがハエがやってきたりする。それまで蚊やハエなどはいとも簡単に叩き潰していた。ハエ叩きをいくつも用意して、必殺の構えであった。
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いまは、ともあれ殺すことはない。
邪魔なときはどける。追い払う。
殺さないとどうなるか。基本、その生き物の動きをじっと観察することになる。
クモでもカメムシでも、観察してみると、その構造、動き、光によって変化する色彩など、いろいろと絶妙だなあと感心することがある。
そして、鳥やら虫やらいろいろな動物やら、その暮らしぶり生きざまについて、いろいろと関心が向いていっている。それまでって、自分中心主義、人間中心主義だったからね。
まだこの実践は継続中だ。