過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ジェネリック医薬品の不正 4割


ジェネリック(後発薬)でもいいですか?」と聞いていくる。

──いやあ、ジェネリックは信頼できないのでダメです。

「どうしてでしょうか?」

そう聞いてくる。逆に、聞き返した。

──2週間くらい前のニュースで、ジェネリック医薬品の4割超が品質不正であったと報道されていました。4割ですよ、4割。どう思いますか?

「そうなんですか?」

──あなたは、薬剤師なのに、そんなニュースも知らないんですか。

「はい。すみません」

──薬剤師がジェネリック医薬品の不正について、知らないということに驚きます。そして、こちらにジェネリックを勧めてくる。まあ、あなたをここでいじめても仕方がないけれど。

病院の処方箋を持って調剤薬局にいく。浜松では大手のK堂だ。
初めてなので、薬手帳はあるのか、どんな薬を飲んでいるのか、既往症はとかいろいろ聞かれる。そのときのやりとりだ。
  ▽
ジェネリック医薬品(後発薬)を扱う全172社が実施した製造実態に関する自主点検の結果、8734品目中、4割超に当たる3796品目で製造販売承認書と異なる製造があったと明らかにした。(2024年11月21日 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/368390
  ▽
ジェネリック医薬品(後発薬)の製造メーカーでは、品質不正や法令違反が相次いで発覚している。そのため、医療用医薬品の供給が不安定になり、医薬品不足が長期化しているんだとか。

水虫などの真菌症の治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用後に意識を失うなどの健康被害が出たとか、製造から3年たったカプセルの中身を取り出し、新しいカプセルに詰め替えて試験していたとか。

新薬と成分が同じでも添加物や製造過程が異なるため信頼性が乏しい。しかし、いくらなんでも4割が品質不正とは‥‥。業界トップの会社も中堅も不正をしていて、全国規模で供給不足に陥っているようだ。