過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラ物語 脳と電波と受信 通し番号126

スマナサーラ物語 脳と電波と受信 通し番号126

※利得の道とやすらぎの道と両方を求めようとするが、どうもこの2つは違う方向らしい。

「世間の褒めや讃嘆をまったく好まない。求めようとしない。そのことで人格向上は極限にすすむ」と長老は言われる。

そこにチャレンジしていきたいもの。まあ、カツカツで生きていけばばいいとして。
以下はスマナサーラ長老の話から。
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ものごとを覚えるのは、若い人のほうがだいたい成長早いんですね。若い時に仏教に触れるのは大事ですね。だいたいまで35歳くらまで、脳が開発されやすいんです。
脳が壊れてなければ、落ち着いた心で人格も完成して、それから普通に生活できるんですね。

では、定年退職から学ぶというのは、遅いのかというと、そうでもない。
しかし、時間がかかるし難しいし苦しいということはあります。
ダメっていうわけじゃない。例えば高齢になってから外国語を学ぼうとすると難しいでしょう。8歳の子どもだったら、教えれば1週間で喋りだします。それは脳みその問題ですね。
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ただ、脳に頼らない方法もあるんです。
これはなかなか言葉には出しにくいです。
脳が電波を出しているんです。電磁波を作ってるんです。
知識ってのは電磁波なんです。だからそのレベルでコミュニケーションすれば、言葉もいらないんですよ。

経典で、お釈迦さまが神通力で人の心を読むというところがありますね。
この人がいまこんなこと考えているのがわかるというのではなくて、この人の発生してる電磁波をこちらで受信してるだけなんです。
そこには個がいるんだけど、個性はないんですね。

そういうところのコミュニケーションです。一般人にはそれは理解できないんです。
その処理だったらデータのやり取りは早くて瞬時にできます。
決して派手にならない。誰にも気づかないで行うということはあるんです
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宗教は歴史上金儲けの手段となっています。
ブッダの教えは、本当の仏教の教えはそうはならないんです。新興宗教にはならないんですね。

もしも仏教を宗教として人々を操作しようとすると、金が莫大に儲かります。至って簡単なんです。世の中では、金儲けのためにいろいろなインチキな方法をやってますが、仏教では商売繁盛のための正しい方法があるんです。そのコツは教えませんが。

ブッダの道はしっかり歩めば、だれにも叶わないぐらい儲かります。
しかし、仏道は世間的なご利益、財産、名誉を得る道とは、まるっきり違います。利得の道と仏道はちがうのです。

「一つは利得に達する道であり、他の一つは安らぎにいたる道である。ブッダの弟子である修行僧はこのことわりを知って、栄誉を喜ぶな。孤独の境地にはげめ。」(ダンマパダ75)

世間の褒めや讃嘆をまったく好まない。求めようとしない。
そのことで人格向上は極限にすすむわけです。