①病の原因は無限にあって、どれがほんとうかわからない。
②病を得たのは過去のカルマの表れである。
③カルマは流れであり、過去に溯れないが、いまの瞬間から流れは変えられる。
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この間質性肺炎という不治の病を得たのは、なにか原因がある。その原因を探していけば、病を癒せるのではないか。そういう思考法がある。
その通りなのだが、原因らしいものがたくさんありすぎて、どれもほんとうらしい。それで、つまりはわからない。
例えば、原因らしいものは、数々ある。
20代〜30代の頃、ヘビースモーカーだった。
新型コロナに感染した後遺症だ。
古民家に移ってから、古民家のカビとかホコリを吸った。
カビが生えていた玄米を炊いていた。そのカビを落とすために洗ったとき、カビを吸ったのかも。
薪ストーブ、薪釜を毎日、楽しんでいた。焚き火も冬には毎日。その、煙とか煤を吸った。
年をとって免疫力が落ちた。
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このように、原因を探求していっても、わからない。どれも本当らしいからわからない。そして、原因がわかったとて、いまの病状がよくなるわけじゃない。
そこで、これからどうしよう。どう生きたらいいか。いかに日常生活を工夫しよう。そちらにエネルギーをかけたほうがいい。
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まあ、ひとつの納得のいく答えとしては、過去のカルマ(今生と過去世の業)があって、それが縁に触れてでてきた。
自分の身口意のカルマが、現れたことでしかない。自業自得ということ。
あるいは、自己を成長させる課題として現れた、ともとらえられる。
カルマは逆流できない。時間を溯れない。川の流れが逆流しないように。
しかし、カルマの流れは、いまの瞬間から変えられる。川の流れは、逆流できないが、流れは変えられるように。
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ということで、いまこの瞬間をムダな思考にエネルギーを使わないで、心を穏やかにたもつ。
「自分の身体が衰弱して壊れていく、そして死んでいくことを瞬間瞬間に観察する」ということになるのだろう。
プラクティカルな実践としては、胸(肺)が膨らむ・縮むということをリアルに感じていく。呼吸に意識を向ける。