東京医科歯科大が3年前に受診した患者に対して研究協力を依頼している文書だ。病院の臨床研究の掲示板に貼られてあった。
時間があったので、病院内の掲示物をあれこれと観察していた。まあ、フツーの患者がこんなものを読むわけはないと思うけれど。
▽
ダイレクトに医師に聞いてみた。
──平均生存期間は3年弱。そんなところですかね?
病院の掲示板に貼られていた東京医科歯科大の文書によれば、線維化の進んだ過敏性肺炎は進行すると、平均生存期間は3年弱とありました。
「それは人によってまったくさまざま。一概には言えない。」と医師。
まあ、まさにその人の暮らし方、処方、体質や体力、いろいろな要素があるので、一概には言えない。
ともあれ、平均生存期間は3年弱。
ということは、一年や3か月ってこともありうる。
だって10月には、いまみたいに息がぜいぜいしてなかった。これが急に息苦しくなったのは、急速に肺の線維化が進んでいるってことだろうな。いまクスリがちゃんと効果があれば、細く長くの人生も可能だろうけど。
▽
3年という締切がセットされれば、やることの選択と集中が進んでいい。もっと早いかもしれないし、あるいは永くても、呼吸が苦しくて寝てばかりかもしれないし。まったく先のことはわからない。
問題は、呼吸が苦しくなっていくというところが、さてどのように辛いかというところ。3年としても、この一年は元気だとしても、あとの2年は寝てばかりでなにもできないってこともありうる。
で、とにかく呼吸の瞑想に徹することになる。まさにヴィパッサナー(呼吸に気づきを入れる洞察の瞑想)の日々に邁進するわけだ。さてそれが、どういう効果をもたらすのか、まさに我が身で実験することになる。