退院した。4泊5日の病院暮らしだった。
とりあえず、さきほど帰宅。炭に火をつけて掘りごたつに入って書き始めた。
森のなかの静寂な病院だ。
前回は検査入院、今回は薬を飲んで様子を見るというもの。
間質性肺炎の進行を止めるために、抗繊維化薬の錠剤を飲む。これ以上の進行を食い止めるだけ。もう肺は元のようには治癒しない。
下痢をしたり肝臓にダメージがあるという副作用があるらしいが、今のところ特に異状なし。
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理学療法士や作業療法士から肺呼吸やストレッチの方法を教わる。
上げ膳・下げ膳の読書三昧。食事は栄養バッチリで美味しかった。すこし太ったかも。
50冊の本を持ち込んでは、書斎のようにしていた。
病院には朝井リョウや織守きょうや、浜口 倫太郎など、ふだん読まない作家の本がおいてあったので、次々と読み込んでいった。
読書すると、雑念やら関連した記憶が浮かんできたりして、ストーリーが負えなくなることもあるが、集中・集中で読み込んでいく。これもまあひとつの瞑想みたいなものかなぁ。
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相部屋なので、いろいろな人のあれようがみえて面白い。病院というシステムのなかの医者、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士など、さまざまな仕事の分担、ヒエラルキーの構造もよくわかったきた。
何が足りないのかなあ、どこをどうしたらいいのかなあというのも見えきた。患者として得難い体験をしていろいろ発見があった。