※思考を止めることで「いまここ」にいることができる。
そのためには、自分の体の動きに意識を向ける。
その方法として、スローモーションと実況中継を使う。
スローモーションは、あたかも瀕死の重病人が動くようなゆっくりさである。
いまの私は、重病人ではないが、間質性肺炎ですぐに息切れするレベルなので、万事スローモーションでやらざるをえなくなっている。呼吸も苦しい時があるので、呼吸の瞑想にならざるを得ない。
さて実況中継は、まさに自分が今行っていることを言葉にしていくのです。単語にしていく。見た見た、聞いた聞いたとか。
以下は、スマナサーラ長老の話である。
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自分の動きを実況中継する
いまの瞬間にいるための方法をこれから教えます。
まず体には行為、動きがありますね。
なるたけスローモーションで行います。そこで
そしていまの自分の動きを実況中継してみるんです。
ちゃんと実況中継していくと、思考ができなくなります。実況中継によって思考できない状態を作ってください。
この思考できない状態を作るというのは、なかなか難しいんですね。
だからレッスンになります。
これは一人一人、いつでもどこでもできます。
暮らしの中でできます。歩いていても、電車に乗っていても、食事をしていてもできます。病気の人は寝ていてもできます。
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やってみればわかります。笑っちゃうほど簡単なレッスンになります。もしも難しいレッスンだったら、思考を止めるのではなくて、考えるためのものになってしまって意味がありません。
瞑想の理論はここらへんで終了します。次に実践に入ります。