ヴィパッサナー瞑想⑥ いまの瞬間にいるだけ 通し番号101
※要するに、「いまここ」にいるということが真髄である。人生はそこにしかない。つねに「いまここ」にいれば、悩みも苦しみもない。
しかし、「いまここ」にいられない。
過去のことを悔み、将来のことを心配し、別の場所のことを考え、心と体は分離している。思考はものすごい速さで次から次へと動き出す。制御が効かない。
その思考を、いまここにつなぎとめるのが瞑想の目的だ。
ではどうしたらいいのか。
そのために、大きな基軸としては、出る息・吸う息に意識を向ける。
今回のスマナサーラ長老のヴィパッサナー瞑想の指導は、身体の動きに気づくところから入っていく。
ものをとる→立つ→歩く→止まる→坐る→呼吸に意識を向ける そういう流れである。
以下はスマナサーラ長老の話。
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◉今の瞬間にいるだけ
何も考えないでほしい。何も考えない。ただいる。ただいるだけ。
しかし、これがなかなかできない。考えることは、すごい速さで次々と起こるんです。光よりも速い。思考がざーっと流れるんです。
だから、思考を止めるということは、訓練しなきゃできない。
思考を止めたら、いきなり和らかな心になりますよ。
善行すれば、すぐ善果が起きます。因果法則です。
妄想を止めたら、人生は好転し始めるんです。
上手くいってもいかなくても、失敗しても、あきらめずに頑張ってるならば、人生は好転します。能力が上がります。賢くなります。自己管理できます。精神的に自立します。
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私たちはなかなか自立できないんですね。何かに依存しています。子どもは親に依存するでしょう。大人は家族に依存する。仕事に依存する。依存しないで自立するのは、とても難しいんです。
このヴィパッサナー瞑想を実践すると、自立できるようになります。
よく怒る人は憎しみが起きなくなります。だから、心も気楽になります。いいことばかりが起きます。
頑張ってみてください。びっくりするほど、良い結果になります。
シンプルな瞑想プログラムです。今の瞬間にいるだけなんです。