過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラものがたり(90)真面目すぎるとポイントを外す

真面目すぎるとポイントを外す
スマナサーラものがたり(90)

道元は、きわめて真面目すぎるんですね。
それは行き過ぎ、やりすぎなんです。
脱落脱落ということに、ちょっと一言教えてあげれば成功したことは確実なんです。

すごく真面目になると、ポイントを外すんですね。
  ▽
例えば10センチの棒があります。「これを5センチに切りなさい」というと、すごく真面目な人にはできないんです。

なぜなら、ぴったし5cmには、絶対に切れないからです。
たといレーザーカッターを使っても切れませんよ。

10センチの棒を機械にはめてレーザーカッターでコンピューターでちゃんと数字をつけて動かしても厳密には5センチずつ切れないんです。
  ▽
では、プラクティカルに実践するにはどうするのか。
ちゃんと実践的にみれば10センチのものは切れますよ。5センチで切って成功しているんです
実践的には成功できるのに、真面目な人はそれができないんです。

だからブッダは真面目すぎる人は極端、いい加減も極端と言いました。中道を説いたのです。