急性の間質性肺炎になり、障害者3級のレベルとなった。明日、先日の検査入院の診断が下りる。座って話をする分には大丈夫だが、動くとなるともう息が苦しいのだ。
それで、来週から訪問介護と訪問看護を受けるようになった。こうした、おぼつかない身となると、介護保険制度はありがたい。
いま私が暮らしている過疎地は年寄りばかりで、介護の仕事は活発にある。
やがてこれから、それが東京や首都圏で高齢化が急速に進む。
そうなると、介護の仕事するなら首都圏のほうが給与がいいということになって、人材はまた東京に流れ込む。すると地方は、介護職が人手不足となる。
それを補うのは、東南アジアの人たちになってくるのではという予測。
いまこの山里でも、ミャンマーの若者が3名かな、介護に従事している。
医療、介護における人材不足は「深刻」を通り越し、「絶望的」な状況になると、増田寛也は言う。
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大都市圏では、これまで流入した人口が一気に「高齢化」する時期を迎え、医療ニーズと介護ニーズが大幅に増加することが見込まれる。
特に、東京圏は二〇四〇年までに現在の横浜市の人口に匹敵する「三八八万人の高齢者」が増え、高齢化率三五%の超高齢社会となる。
生産年齢人口は六割まで減少するうえ、人口一〇万人当たりの医師数や人口当たりの介護施設定員数も低いため、医療、介護における人材不足は「深刻」を通り越し、「絶望的」な状況になる。
その結果、辛うじて地方を支えていた医療・介護分野の人材が地方から東京圏へ大量に流出する可能性が高いのである。
(中略)
東京は超高齢社会を迎える。現時点ですでに東京都の介護待機者は四・三万人にのぼり、今後さらに増えていくことが予想される。(「地方消滅」増田寛也著 岩波新書)