過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

脳の記憶と海馬について

脳の記憶と海馬について。
海馬は、記憶の司令塔と言われる。
日常的な出来事や学習して覚えたことをいったんファイリングして整理整頓して短期保存され、大脳皮質へ転送される。大脳皮質に保存されたら、海馬の記憶は消去されるようだ。パソコンで言えばRAM(Random Access Memory)のようなものか。
  ▽
オウムの信徒であった友人のTさんは、『マハーヤナ』という月刊誌の編集長やっていた。なかなか有能で、オウムをやめてからライターをしていた。
その彼から聞いた話。
  ▽
Tさんは、月刊誌の編集長をやるくらいのちゃんとした信徒なんだけど、どうも麻原彰晃からスパイと思われていたらしい。
それであるとき、林郁夫医師から呼び出された。
オウムの病院に行くと、頭に電気ショックを与えられた。
その後、そのある期間の記憶が一切消えてしまったという。オウムのある一定期間の記憶が一切なくなったという。
  ▽
まあ、実際にオウムには、じつは公安のスパイがいた。かつて「いちりん楽座」で「オウムを語る」という企画をした時、「じつは公案からの指示で信徒に紛れ込んでオウムのことを逐一報告していました」という人からメールをもらった。カタリバに参加したいという。「ああ、ぜひ参加してね」と伝えたが、結局、参加しなかった。
 ▽
で、記憶の回路である。
海馬にめがけて、電気ショックを与えると、短期記憶が消えてしまうのかもしれない。記憶が大脳皮質に転送されていたら、難しいのだろう。
大脳皮質に至るまでの電気ショックを与えたら、人格の統一性とか、ばらばらになってしまうかもしれない。

デイサービスを経営していたので、認知症の利用者さんは数名おられた。
むかしのことはよく記憶しているが、つい最近のことは覚えていない。
これは、海馬が縮小するのか、容量があっても機能しなくなるのか。
大脳についての探求する世界は限りない。