過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラものがたり(70)瞑想について⑭一つひとつで完了する

一つひとつで完了する

スマナサーラものがたり(70)瞑想について⑭

ひとコマひとコマで区切るのは、「一つひとつで完了する」という意味があります。

「これを取って、こちらに置く」と考えると、そこに目的が現れます。
目的が現れると、また苦しむはめになってしまいます。

そこで、「ひとコマひとコマ」ずつ完了していくのです。
「ワンカット」ずつです。

手を上げる、上げる、上げる。はい、「ワンカット」完了。
それで、見事に完了した、と脳にフィードバックすることになります。

はい次。手をはこぶ、はこぶ、はこぶ。
はい、「ワンカット」完了。
失敗なく、完全に完了しました。
はい、「ワンカット」完了。

のばす、のばす、のばす。
はい、「ワンカット」完了。
全然、問題なく完璧に置きました。

その気持ちが脳に伝わるのです。
それからおろす。おろす、おろす。
はい、「ワンカット」完了。全然、問題なし。

それから、とる、とる、とる。
はい、「ワンカット」完了。全然、問題なし。

はこぶはこぶ……。そして、下ろす、下ろす、下ろす、完了。
そして、手を離す。はい完璧に終わりました。

そのように、実況中継しながら、「ひとコマひとコマ」を完了していくのです。

大きな仕事でも、こうして「ひとコマひとコマ」「ワンカット・ワンカット」で完了していけばいいのです。

スマナサーラ長老のインタビューをもとに池谷が構成しています。