過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラものがたり㉙中村元先生

スマナサーラものがたり㉙中村元先生

仏教学者で有名なのは、東大の中村元先生ですね。
直接お会いしたことは、何度かありますよ。
偉い教授たちに会うはよく機会がありました。
一緒にお茶飲んだり、冗談言ったりとか。

中村先生のところに行くと、中村先生がお年のわりには、ソフトケーキをたくさん食べてしまうんですね。
「アイスクリームどう? 私は嫌でね」とかね、「君もどう?」とかね。
パーティで、そばでお茶を入れる人がいるでしょう。それらの人たちもみんな博士でした。
この人はどんな人で、どういう分野の研究の博士ですとか、紹介してくれました。

ちょっとしたことで、近くにいた人に「君、何とか何とか」「これこれ調べてください」と言うんですね。しゃべりながら、瞬間で自分の研究もやっているんですね。

中村先生は、何かのポイントを一言で示します。
言った瞬間で、私はガンとなったことを覚えています。
私の頭に、先生はどんな研究のためにどんなデータを探しているのか、そんなイメージが現れました。

そういう人と一緒にいたほうが面白いのです。やっぱり勉強したければ、こういうふうな生活をしたいものだという気持ちになるんです。
一緒にいるだけで頭が良くなる。そういう偉大な人物でした。

そして先生は、誰にも微塵もストレスを与えないんですね。そこは人格者ですね。
テレビ局に行っても、日本で一番有名な学者が来るんだからとスタッブは緊張していました。

先生のほうから、「じゃあ、お世話になります。よろしくお願いします」と頭を下げていました。
撮影が終わると、カメラマンや照明の人、音声の人、みんなに「お世話になりました」と、一人ひとりに挨拶するんです。
あの穏やかな雰囲気は、先生が出る番組を見てあらわれてくるんですね。

スマナサーラ長老のインタビューをもとに池谷が構成しています。