過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

大西つねき氏の講演⑤たいせつなのは、人の時間、労働力と資源。

大西つねき氏の講演⑤

国(政府)の特権として、政府はお金を印刷してそれを支払いにあてることができる。これが貨幣鋳造権(シニョレージ)。
貨幣鋳造権を乱発すると、市場に流通するお金(貨幣)の供給量が格段に増え、貨幣価値が暴落する極端なインフレーションを引き起こす。

なので、日本では法律により、貨幣発行機関である日本銀行を、政府から独立した貨幣価値の番人として位置づけている。政府が日本銀行に命令し、簡単にお札を刷って買い物支払いに充てたり、借金の返済にあてたりできないようにしている。

しかし、政府自体も貨幣鋳造権を持っているので、“政府紙幣”を発行し政府の借金を返済することは可能である。
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そもそも、お金はどこで生まれたのか。それは預金通帳に印字された瞬間。そして、データで送金される。

かつては〝万年筆マネー〟と言っていた。紙くずがお金になる。紙幣の原価は2円くらいじゃなかろうか。

そこで、一兆円の紙幣を発行できるように法律を作る。一兆円の紙幣を10枚つくって10兆円。それを日銀に預ける。銀行の口座に配る。国民に配る。

国民の赤字は政府の黒字。
国民の黒字は政府の赤字。

いわば、土を掘る。穴を埋める。山ができる(預金)穴ができる(借金)という関係。
お金とは、家の中のお手伝い券のようなもの。
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税金なんか、そもそもいらない
税金が必要という思い込みがあるだけ。戦後経済の思い込みだ。
たくさんお金があるのに、お金がないと思い込んでいるおとうちゃん。子供もお金がないと思っている。そして、母ちゃんが別の男(アメリカ)に貢いでいる。それが日本。

たいせつなのは、人の時間、労働力と資源。みんなの時間と労働力を大切にすること。
この30年余で、人の時間と労働力が失われた。

人に場と交流の機会を提供すること。コミュニティがたいせつ。関係性の経済なのだ。
たいせつなのは「おかしいな?」と感じること。わたしたちは、それを変えるために生まれきたのだ。

※大西つねき氏の講演に加筆したり、池谷なりの捉え方で書いています。