過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

不登校児はますます増える。フリースクール。「教えたい人」と「教えてもらいたい人」を結びつける。そんなシステムづくり。

娘のあかりが、小1の7月から登校をやめた。「自分の時間が奪われるので、時間がもったいない。もっと遊びたい」という。
おとうちゃんも、無理に学校に行かせるようなことはしたくない。合唱も体育も運動会も、授業中もマスク、そんな環境は、子ども悪いのはあきらかだし。
  ▽
で、不登校児童について調べてみた。
不登校児童は24万人。年率25%アップ。これは、ますます増える。
②コロナ禍の影響。リモート授業が可能になり、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)活用の道が開いてきた。つまり、学校で授業を受けなくても、ネットで学べるようになる。
③親も「学校に行くことが全てではない」「行きたくなければ行かなくたっていい」という意識になってきている。やがては偏差値志向も崩れていくか。
文科省は「登校することを目標にしない」。自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指すと、舵を切った。(令和元年10月25日 文科省通知)
不登校児はますます増える。
そうなると、やはり弊害はある。
「学力」がともなわない。「仲間、友だち」ができない。「自分はダメだ」と自己否定感が増す。親も、「育て方が悪かったのでは」と思う。まあ、ネガティブにはなっていく。
  ▽
子どもは、学校に行かないからといって、のびのび遊べるわけではない。
あちこち遊び場もあるようでない。なにしろ、友だちがいない。山里の過疎地は、なにしろ子どもそのものがいない。
そして、親にしてみたら、ずっと子供と一緒にいることになるので、それでストレスがたまる。仕事もできなくなる。「託児機能」的な居場所がほしいと思う。子どもの「第三の居場所」だ。
  ▽
じゃあ、どうしたらいいか。すこし整理してみた。
①年齢差のある子どもたちが自由に遊べる場所を作る。場所はあるのだが、それを見守る親の体制づくりと環境整備と、友だち集め。家族同士の交流の場作りでもある。
②学力については、ICTで学べるツールの活用はありうる。あかりは、「すらら」というシステムを活用して、好きなときに自分のペースで学んでいる。こうしたシステムが増えていくといい。
③費用のかからないフリースクールをつくる。友人は、袋井市で「寺子屋」として、定年退職した時間のある方が、子どもたちを無料で教える場を作っている。不登校児対象というよりも、補習授業に近い。講師(無償)20人、生徒50人。会場は公民館など。こういう場が作られるといい。
Kさんから、浜北で先進的な無料のフリースクールがあるということを聞いた。こういう情報、とても価値がある。昨日、そこに見学申し込みのメールをしてみた。
④ネットを活用して(ZOOMなど)、全国から、定年退職者、大学生など、「教えたい人」と「教えてもらいたい人」を結びつける。そんなシステムがつくれたらおもしろい。
⑤そのことは、子どもたちの学習支援のみならず、相談ごと、ならいごと、いろいろマッチングのシステムが可能かもしれない。
⑥さらには、不登校児の親の交流の集い、あるいはひきこもりの親の交流の集いも必要。
まあ、みんな悩みや苦しみがあるわけで、解決は得られないにしても、語り合える場があるというのは一つの救いになる。ネット上のコミュニティ作りというわけだ。
⑦池谷が企画している「ZOOM楽座」は、毎週、ネットを活用した学びと探求、交流広場づくりをめざしているが、いまその実験段階。あちこちで、そういう試みが行われていくといい。