過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

嫁が“産後うつ”でたいへんなんですよ、と友人が

──1月14日に生まれたって!それは、よかった、めでたいことだ。
「でも、池谷さん、嫁が“産後うつ”でたいへんなんですよ」
──そうか。それはたいへん。いまは、とにかく睡眠不足で、もうほんとにつらい時期。しっかり支えないと、生涯「あのとき、なんにもしてくれなかった」って言われるよ。ぼくみたいに。……まあ、それにしても、よかったよかった。
F君が報告に来てくれた。49歳、奥さん30代後半。はじめての子。
こんなぼくでも、まあ経験あるので、アドバイスができるというのは不思議なことなんだけど。失敗経験が役に立つ、と。
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そのうち、妻が友人の結婚式から帰ってきた。
妻から、「はじめての子育てはどんなにたいへんか。奥さんはどんな支えを求めているのか。3時間起きに泣くし、起きてを覚まして、母乳を与えなくちゃいけない。家事もある。家事もある。食事もある」という。
そこで、配食サービス、育児サポートなどのシステムの活用。子育てNPO法人がある。信頼できる助産婦さんに訪問してもらうことを具体的に伝えていた。
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まあ、そんなことを話しているうちに、妻は自分の育児体験がまざまざと蘇るわけだ。すると、夫がいかに協力してくれなかったのかという怒りモードに火がつき始めたので、ぼくは外に出て薪割りに専念したのであった。
ともあれ、育児は最大の事業。ほっといたら死んでしまう赤ちゃんを24時間、守り続け、育て続け、お母さんはヘトヘト。そのあたりが、父親は身体感覚としてわからない。なかなかサポートしづらいってこともある。
そして、自分の父親の世代。そのまた父親の世代は家事・育児ってのは何にもしない。仕事に出かけていく・帰ってきて寝る、という背景もあるわけだ。時代は変わっている。子どもはともに育てる、と。あたりまえなんだけど。