過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

そろそろ和解を勧告された。さて、どうするか。

月に一度は裁判に行く。係争はもう一年余になる。
全部が本人訴訟で、弁護士は使わない。弁護士を使っていたら、経費倒れで意味がない。

これまでも本人訴訟で、裁判は3戦全勝だった。
しかし、今回はスカッとはいかない性質の裁判。
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なぜかというと、こちらが原告で、立証責任はこちらにある。それが難しい。

裁判は、「事実となる証拠」を出してこないことには、勝てない。すなわち、「真実」であっても、それを裏付ける確たる証拠がないと、負けることがあるのだ。

たとえば、被告の「使い込み」を立証するのはこちらだ。そのためには状況証拠じゃだめで、被告の銀行口座を把握していなくちゃいけない。その預金通帳の開示が難しい。

そして、被告が「使い込みをした」ことを、証拠で示さなくてはならない。そのあたりが、難しいのだ。

「調査嘱託」があるのだが、口座の特定など、手続がかんたんではない。仮差押の申請などもしてみたが、現時点では難しいと裁判官から言われて、諦めた。
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まあ、そのあたりの難しさはもとより承知の上ですすめてきている裁判だ。

戦略としては、「かならず相手は、ほころびをみせてくる。矛盾を見せてくる。その一点を衝いて、深部まで責めていく」ということだ。

こちらも、自分だけで戦うのだが、やはり集中の継続が難しい。まあ今回は、事実の究明と実践の場での法律の学びをメインにしているので、あと何年やってもよいのだが。
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やがて、被告は疲れてくる。被告は弁護士を雇っているにしても、やはり疲れる。そのうち、和解を持ちかけてくるだろう。そう踏んでいた。

そうなった。
裁判官も、和解の勧告をしてきた。

30代の女性でシャープな可愛らしい裁判官。笑顔を見せるのがとてもいい。普通、裁判官はまったく表情には出さない。

双方の積み上げてきた準備書面を読んでいるのがわかる。「この点とこの点の立証はおそらく困難です。こうなったとしてもこうなります。すると、こういう点が難しいです。どうですか、このあたりで和解してみたら」と適確。
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そう言われると、そうだなあという気になる。これが、オヤジの威圧的な裁判官だと、ムカッときて意地でも和解に応じないかもしれない(笑)

裁判官としては、係争中の案件は何十も抱えているだろう。判決を出すよりも、和解ですんなりがいいだろう。年内に決めたいのだと思う。

和解に応じるか。それを突っぱねて、まだつつけていって、判決を出してもらうか。たとい負けたとしてもだ。

回答は2週間以内と約束した。