過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あらためて創価力 統一教会よりも創価の問題が大きい

O君と電話で話した。かれは、首都圏で創価学会支部長をしていたが、組織活動やら池田大作氏に対してうんざりしてやめてしまった人物である。
「池谷さん、おひさしぶりです。いろいろ話したいことがあって」
──うん、ひさしぶり。元気そうでなにより。
「いま統一教会が話題になっているけれど、創価学会のほうが問題が大きいと思うんです」
──政教分離のことやら、いろいろ問題はあるね。たとえば、どんなところ?
統一協会は信徒の数が少ないし、高額な献金を迫られているわけですが、創価学会はいわば“浅く広く”献金を募っています」
──創価は、統一教会とは比較にならない規模だからね。会員数は公称850万世帯。選挙ですごいときには、800万票もとる。
「毎年、財務(寄付)のときには、広布部員会という会合があって、組織を上げてたくさんの財務(寄付)をしようとあおります」
──そういえば、最古参の大幹部、柏原ヤス氏(元公明党参議院議員)か、婦人部の会合で“一千万円だせー、だせーっ。広宣流布創価の教えを布教する)にはお金がかかるんだ”と訴えている音声テープをネットで聞いたことがあるよ。
「今回は3桁(数百万円)、4桁(一千万円)の財務をしよう。たくさん財務をしたら、かならずいいことがあると、言われます。寄付したことでこれだけの現証(いい体験:病気が治った、大学に受かった、出世した、商売がうまく言ったなど)があった、と会合で体験談が語られます」
──組織が大きくなると、本部職員などの人件費かかかるし、建物やらの維持費もかかるよね。
池田大作さんは世界から名誉称号やら勲章をもらいまくっている。たしか世界の大学・学術機関名誉学術称号400以上、それに名誉市民だのなんだのと、名誉漬けで1,000以上も、もらっているでしょう。それって、もらうための工作に相当お金がかかっているよ。会員の寄付は、そんなものに充てられていそうだ。そ
れと、建物やら土地を買ったりするね。こないだ(2021年3月)大阪の太閤園という土地と建物を390億円でポーンと買ってたよね。
「そうなんです。とにかくカネがかかるようです。それと、財務(寄付)だけじゃなくて、聖教新聞を一家で10部とったり、すごい人は100部とか。新聞啓蒙(新聞の購読者を増やすこと)のノルマがあって、知人に読んでもらうために自腹で新聞代を払ったり。月刊誌の“潮”を買ったり、“民音”(民主音楽協会)の会員になったり、浅く広くお金を吸い取るシステムがあります」
──聖教新聞は、読売について日本で第2位の発行部数(450万部)っいうんだから、すごいよね。
そして、お金だけじゃなくて、会員の手弁当で動く費用ってすごいよね。それって人件費に換算すると、ものすごいことだよね。選挙だというと、投票依頼の活動。どこそこの選挙区が当落線上だというと、出張して投票依頼する。
まあ、統一教会とは違って、先祖が成仏しないからとか、そんな脅しはないのでしょう。みんなすすんでやっているのだから、問題はないとは言えるけれど。
「なにか見返りというか、“これだけのことをしたら、功徳がある”という気持ちだと思います。貯金というのか、投資みたいな気持ちかもしれませんね」
──その意味でも、創価学会っていうのは、すごい組織だね。ほとんど本部職員以外には人件費はかからない。みんな手弁当で一所懸命に進んで動いてくれる。みんな真面目でいい人だしね。
でも、いい人だからといって、日本の国、政治を動かす勢力として、創価学会、そして統一教会というのは、よくよく観察していかなくちゃいけないね。
そして、それらの背後にある、アメリカの意思。これは、日本が戦争に負けて、アメリカの占領政策によって動かされてきた。日本は、反共の防波堤とし保護されてきた。武器もたくさん買わされてきた。アメリカの言いなり。
いまでも占領状態が続いている。宗教団体もそういう背景の中にある。そんなとこをみていかなくちゃいけないよね。
……と、話をしたのだった。その他、O君が創価を離れた背景、洗脳の解除について、会員の反応、池田大作氏の健康問題、創価学会内部の権力闘争など、いろいろ聞かせてもらった。また、次の機会に書いていく。