過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

くらいどりがわかったよ

「おとうちゃーん、わかったよ!」
どどどどど。嬉しそうに走ってきた。
─んん?なにが?
「くらいがわかったの。うれしいなぁ」
位取りがわかったというのだ。
束=くらい、ということ。
「大事なことだから、ここに貼っておくね」
これまで、なんとなくわかっていたものが、「ああ、そういうことか」とつながったんだろうな。
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「ゼロの概念」が、わかったということにも通じていく。
いまのところ10の位だけど、100、1000とわかっていくし。
2進法だって3進法だって、わかってくる。おとうちゃんなんか、高校になっても、そのあたりわかってなかった。
「あしたは九九を全部言えるようになるから、それ動画に撮ってよ。Facebookにアップしたら、イイネもらえるし。それから、明日は、おとうちゃんとダンボールで大きな鳥をつくる。朝は国語辞書よんで線を引くんだ。それから、図書館に行って絵本借りに行こう」
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偏差値とか関係なし。学ぶこと、わかったことが嬉しいってのがいいね。そしたら、自分でどんどん進めばいい。
マスクしなくちゃいけないような学校は、もしかしたら、9月からは行かない。いい先生なのに残念だけど、本人が「行きたくない」と言うんだから。
まあ、それもいい。行ってもいいし、行かなくてもいい。生きたくなったら行けばいい。まあ、いっそこの施設で自由学校をやろうかと思うけれど。