「おとうちゃん、なんだっけ」
──んん?
「ほら、にんたいとしんぼうと……」
──にんたい、しんぼう、がまん、どりょくかな」
「ああ、それそれ」
──書いてどうするの?
「呪文にするの」
──ーへぇぇ、あかりがそれを呪文にしてがんばるんだね。かんしん、かんしん。
ということで、鉛筆で書いていた。
できあがったところで、巻物みたいにぐるぐるにして、おとうちゃんに向かって投げてきた。
「おとうちゃん!これを伝授するぞ」
「おとうちゃん、なんだっけ」
──んん?
「ほら、にんたいとしんぼうと……」
──にんたい、しんぼう、がまん、どりょくかな」
「ああ、それそれ」
──書いてどうするの?
「呪文にするの」
──ーへぇぇ、あかりがそれを呪文にしてがんばるんだね。かんしん、かんしん。
ということで、鉛筆で書いていた。
できあがったところで、巻物みたいにぐるぐるにして、おとうちゃんに向かって投げてきた。
「おとうちゃん!これを伝授するぞ」