過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

日本熊森協会 木を伐る

友人の山路くんが、森の木を伐るというので見学。春野町のとなりの龍山〜佐久間にかけてのエリアだ。この日は50本ほど伐ったらしい。
彼は無給ボランティア。生物多様性のある森にしようというための伐採だ。こんな急峻な森の伐採はたいへんだ。
彼は、日本熊森協会(にほんくまもりきょうかい)に属している、奥山の生態系保全、バランスが崩れた自然を元に戻すのが目的だ。
日本には古来から、原生林を残す伝統があった。自然との共生してきた。この伝統こそ「真の自然保護」だ。そこには、クマをはじめとする大型野生鳥獣のすむ保水力抜群の豊かな森があった。
ところが、戦後の開発や拡大造林により奥山はスギ・ヒノキばかりの人工林に。さらに、林業不振により森は放置。放置された人工林は、密集して鬱蒼として、生物が暮らせない森となってしまった。土壌が流出し保水力もない森と。
この団体は、広大な山を買ってはスギ・ヒノキを伐採して、日が射す環境にする。日が射せば、土地の中に眠っていた雑木の実が育って、数年すれば雑木の森となるのだ。
この山路くんもそうだが、やはり友人の志村さんなど、60歳で女性でありながら、地道に伐採をしている。志村さんは、ボランティアでこれまで3,000本を木を伐ってきたという。ものすごいことだ。このポスターはその志村さんがつくったもの。
あかりが立っている木は、熊が爪で川を剥いだもの。

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