過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ヤママユの飼育と機織り

信州大学繊維学部から、家蚕・野蚕の遺伝と育種を研究している方(教授)から連絡あり。ヤママユなどの野蚕、家蚕、桑、棉、緬羊を扱って教育研究している。


①天蚕に関する統計は2008年を最後に途絶えた。天蚕は家蚕に比べてたいへん貴重。それを裏付けるために、現在、日本国内でどこでどれくらい天蚕が生産されているのか、調査中。


NPO法人楽舎では毎年種をどれくらい生産して、繭がどれくらいとれたか、得られた天蚕糸の量、飼育されている方の戸数、配布先の件数など、知りたい。


③天蚕の種は万粒単位で用意している。2005年に長野県が蚕糸から撤退した際、信州大学の付属農場は天蚕種を農家へ配布する事業を引き継いだ。価格は当時のまま。1粒4.2円と格安。


うちの利用者さんでヤママユを飼育して機織りされている方がいる。施設でもヤママユの飼育をしてみた。それを発信していたので、アプローチしてくれた。


来年の春には1万粒くらい購入して、ヤママユを育てていこうと企画している。すでに利用者さんのつくったクヌギ林の網は完成しているので、飼育は可能だ。


製糸して機織りまでは、とてもたいへん。だが、繭は保管はしておけるので、一人でもワザの伝承の道を開いていければなあと思っている。

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