過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

人生というのは、瞬間瞬間気づいているということ

あかりを夕方、幼稚園の迎えに行く。もう暗い。
幼稚園の石の階段をのぼりながら、「生きるというのは、今やるべきことをちゃんとやることなんだなぁ」とあらためて感じた。


石段を登るときは、ちゃんとのぼる。歩いていたらちゃんと歩く。ご飯を食べるときは、ちゃんと食べる。


この「ちゃんと」というのは、どういうことだろう。
「しっかり集中して」「意識して」「気づいて」ということになろうか。


いまの自分の動き、動作にちゃんと気づいている。
瞬間瞬間、起きてくる感情、感覚に気づいている。
浮かんでは消える考えに気づいている。
呼吸に気づいていること。


とにかく人生というのは、瞬間瞬間気づいているということ。
それであれば、仕事もはかどる。


それが修行といえなくもない。かといって、たいへんなものでもなく、それはひとつの心身が統一された快感でもあり、静寂でもある。


なあんてことを、あかりの手をつないで歩きながら確認した。