過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ドイツ人のスザンネさんからみた日蓮仏法のとらえ方

昨日は、ドイツの友人とテレビ会議。 松戸行雄さんは、西洋哲学と日本仏教の比較思想を教えておられた。夫婦ともに哲学博士である。
Amazonのオンデマンドで、これまでたくさん出版している。その中で近著の四冊を贈呈していただいた。本日、届いた。2.0、3.0、3.1、そして4.0と日蓮仏法のバージョンアップだ。
ぱらぱらめくる。なかなか読みやすい、わかりやすい。ドイツ人の妻のスザンネ・松戸キリアーニさんからみた日蓮仏法のとらえ方である。
量子物理学、バイオフィードバック、エレクトロフォトニクス、そして 脳や心臓、細胞や遺伝子、さらに意識に関わるニューサイエンスの 成果との橋渡しの試みの本でもある。
欧米、特にイタリア人やインド人などにも、とても評判がよいという。 できたら、日本でも出版できたら面白い。縁があったので、なにかお手伝いさせてもらおうと思った。
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中世・近世の日蓮仏法に関する教義は、難しい仏教用語がでてくる。しかし、その実体とか現象の裏付けはというと、これが空虚だったりする。
たとえば「仏性」とか「草木成仏」?また「諸法実相」とかいうが、それはどういうことなのだろう?これを外国人に説明するのは難しい。
たとえば、あらゆる現象、この現実の瞬間瞬間が、そのまま真実なのだと訳せばいいのか。 このように、外国人にわかってもらうために仏教を伝えようとすると、その本質をきちんとつかんでいないと伝わらない。
南無妙法蓮華経と唱えることを「唱題行」という。これは日蓮の教えの中核である。 ひたすら唱える。そのことで、願いが叶い成仏が可能だと説かれる。
これは実際に唱えてみればわかるが、たしかに心身が一体となったエネルギーの充実感が起きる。頭の中も静寂になる。 深く息を吸い、深く吐く呼吸法でもあるので、心身が活性化される。
声の響きは、身体と頭脳の活性化、チューニングにつながる。 これは、ぼくがもう何十年と実践して体得したものである。
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ただ、日蓮の教義が難解過ぎる。その鎌倉時代の形式的な教学が煩わしい。さらには、創価学会では選挙活動が仏道修行で功徳が出るという。そんな組織信仰で人が幸せになれるのだろうか?
なので、そんな余分なものはとっぱらって、自分のためのスピリチュアルなマントラメディテーションとして唱えていけばいい。宗教色など取っ払う。
そんな意味で、この本はとても興味深い。私たちの身体や環境に、どのようなエネルギーの変化が起こるのかを科学的に、可視して表現もされている。これから読んでみる。

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