過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ブッダの教えで禅語を読み解く

ブッダの教えで禅語を読み解く」(スマナサーラ著 イースト・プレス発刊)を読んだ。とてもおもしろい。ブッダの教えというものが、すこしわかってきた。


テーラワーダ仏教の僧侶の立場から、大乗仏教(まあ、とくに法華経)については批判的だ。大乗仏教は解脱の道には至らないと断言される。以下、ざっとその論点。
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大乗仏教では、インドや中国でお釈迦様が教えてない経典(大乗仏典、偽経)もたくさん作った。彼らはブッダの真似をして、自分たちが考えた妄想の世界を経典のフォーマットに合わせて書いた。書かれたものはそれなりの作品だから、次の世代の学生たちが学ぶ羽目になってしまった。


②数多の大乗経典を読みながら勉強して解脱に達しようと頑張っても、それは不可能である。


③これらの大乗経典によって、ブッダの説かれた真理が、信仰する宗教に堕落してしまった。


④とくに法華経などは、全く非仏教的で、仏教を破壊するために作ったのではないかとさえ思える。
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これらの発言に対して、「なぜそう言えるのか」を問うていくことで、ブッダの教えというものが明らかになっていくと思われる。そんな本の企画を思い立った。