言葉の響きによって、それぞれかっこよさがある。
「ツァラトゥストラ」
インドに滞在していて、暇な時にOSHOの本を読んだ記憶から。
それはニーチェの「ツァラトゥストラ、かく語りき」についてのトークだった。
ゾロアスター教の創始者ゾロアスターは、英語読みの発音。それだと、土木事業の大型機械のようなイメージだ。ブルドーザーみたいな。
OSHOは言う。
それは、ツァラトゥストラと発音されなければならない。ツァラトゥストラ、───なんと美しい響きだろう。その響きは、静かにバラの花が開くようだ。
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「シャーンティ」
ブッダの悟りは「涅槃寂静」(ねはんじゃくじょう)と伝えられれる。究極的な安らぎ。それは、炎の消えた状態と。
しかし、「涅槃寂静」と漢訳化されると重たくて窮屈。
「涅槃」はニッバーナ、ニルバーナの音写。
「寂静」は、シャーンティの意訳だろう。
インドに行くと、シャーンティと感じる機会が多い。静かな安らぎを覚える。まわりはものすごい喧騒でも、心はシャーンティ。
なにがあっても、シャンティー・シャンティーと言って旅をしていた体験がある。発音の響きそれ自体に、静けさを感じる。
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「ヌルヌルジーベン」
「007は2度死ぬ」と言う映画がある。ショーン・コネリーの007(ゼロゼロセブン)はカッコよかった。
日本語で、ぜろぜろなな、ではかっこよくない。
ドイツに行ったとき、現地の日本人が言っていた。ドイツだと、なんでもドイツ語に吹き替えられてしまう。「007」なんて「ヌルヌルジーベン」となるんだよ。