過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

浮かれて足元を救われて、坂道を転がるように落ちていく日本

①なにがなんでもオリンピックやるんだろうなあ……。もうそういう利権構造に組み込まれてしまっているみたい。動かしがたい段取りができてしまっていて、他に選択肢がない。責任の所在は曖昧だから、失敗しても誰も責任を取らない。為政者は、国民は馬鹿だからすぐに忘れると思っている。

②マスコミは朝から夜中まで、オリンピックのことばかり垂れ流す。まるで大本営発表のごとく。オリンピック終わったらぺんぺん草も生えない。歴史上、もっとも愚かで悲惨なオリンピックとして刻印される。それも一つの大きな学びとなるか。

③コロナの感染がどっと広まるんだろうなあ。7月までにワクチンをみんなに打つなんてことは無理だし、新型の変異株だって次々と現れる。

④コロナで死ぬのは怖い。しかしそれよりも、閉店、廃業、倒産、失業が秋から拡大していく。生活は苦しくなって、食うや食わずになる。コロナでの死よりも、経済苦で死んでいく人が多くなる。

⑤給付金とか助成金とか、政府は打ち出すだろうけ。しかし、複雑な書類で、ほんとうに困っている人は、とても難しくて申請できない。

⑥そういう困った人に、行政から手を差し伸べしようということにはならないだろう。自己責任と自助の世界。その人だけ特別にするわけにはいかないという論理。

⑦そんななか、国政選挙が行われる。しかし、野党はまとまらず、あいかわらずの低投票率で自公が勝つことになるのか。それでますます自公の暴走は続くか。

⑧万が一、共産党が第一党になってくれないかなあ。いま、まともな政党は共産党しかいないように思えてきた。れいわも期待したいところだけど、こないだ都知事選あたりから、失速して非力。

⑨まあ、そんなことを書いていても、事態は動かない。自分の目前の仕事をたんたんと集中してやるしかない。稼ぐしかない。

⑩かくして、日本は衰退一途の道。三流の列島国になっていく。戦後の敗戦から立ち直り、働きづめで経済では一等国になった。世界一の金持ちになり。やがて、浮かれて足元を救われて、坂道を転がるように落ちていく。その歴史の渦中にいる。

いつも書くけど、坂口安吾堕落論
「堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である」。