過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

電磁波過敏症 シックハウス症候群

電磁波過敏症の娘さんのことで、その父親が相談に来られた。電磁波がきつくて、まちなかでは暮らしていけない。そこで山里で電磁波の影響が少ないところを探しているという。

あちこち案内したのだが、過疎地といえども、道路に沿って送電線がある。電柱はあちこち立っている。ケータイの中継アンテナもある。 空き地には、太陽光パネルがある。電磁波過敏症の人には、やはり耐え難いかもしれない。

それこそ、田んぼや山の中のに家を建てて暮らすしかない。しかし、電磁波は免れたとしても、ケータイもインターネットも電磁波のために使えない。まことに生活は不便になる。

その娘さんは、突然、発症したという。電気関係のものに身体が過剰に反応する。頭痛、めまい、吐き気、しびれ、さまざまな症状が現れる。家ではWi-Fiを切り、スマホも使わず。金属でシールドされた空間にひっそりと暮らしているという。

客観的なデータ、エビデンスがまだないので、難病とは指定されていない。不安神経症とか、 うつ病とかという類になってしまうようだ。
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また数ヶ月前に、シックハウス症候群(建材や家具などに含まれる化学物質に過敏に反応する)の男性が、相談に来た。新建材のアパートに暮らしていて、とても耐え難いので、山里で暮らしたいという。

まちなか暮らしでは神経が過敏でつらいひとには、たしかに山里暮らしはいいかもしれない。避難所として可能性もないことはない。

山里は仕事がない。仕事がないと現金収入がない。 暮らしに行き詰まる。 しかし空き家をシェアハウスのように共有して暮せば、支出は抑えられる。

コロナ禍において住まいを失った人に対し、「住まい」と「自立支援」をセットで提供するビジネスモデルという方向性もあるかもしれない。