過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

なんだかお寺みたいになってきたよ

「もう人生が長くないもんだから、死ぬまでにこの歌をハーモニカで吹けるようになりたい。教えてほしい」。

突然来られた本日のお客さん。難しい課題を持ってこられたよ。
80過ぎの男性で耳がかなり遠い。ほとんど筆談。

吹きたいというのは「旅の夜風」。映画の「愛染かつら」の主題曲で、「花も嵐も踏み越えて 行くは男の生きる道」という歌だ。

耳が聞こえれば、話ができるんだけど、それが難しい。筆談だ。
譜面を印刷して渡す。
譜面は読めないというので、ドレミとカタカナで振ると、「それだとわからないので、番号を振ってほしい」という。
1.2.3とハーモニカの番号をふる。鍵盤ハーモニカに、ドレミと番号を振って、教えたけれど、これまた意思疎通が難しい。

歌と仏教に関心がとてもある。来られるとき、仏前に参拝したいという。「般若心経をお願いします」というので、一緒によむ。お布施もおいていかれた。なんだかお寺みたいになってきたよ。