こうしたい、ああしたい。あれを達成したらこうする。ああする。
ぼくには、そういう夢を語る時期があった。が、いまは夢をあんまり語らない。年をとったせいもある。夢を実現しようとか、目標を達成しよう努力すると、どうも疲れるようだ。
なにしろ現実がたくさん押し寄せてくる。次々と。押し寄せる現実という波を乗り越えたり、飲み込まれたりの日々。
夢よりも現実。現実とのダンス。オーバー・ザ・レインボーよりも、現実直面。逃げられない現実に直面するしかない。直面することしか、現実は変えられないようだ。
そのことが「おもしろい」。そう思うことにしている。
現実と直面する中に、可能性のヒント、達成への鍵、未来への道、がある。
いかに、平凡な日常から、物語を紡ぎ出すか。レジェンドをつくるか。創作のエネルギーを涌き立たすか。